PCのデータ通信も定額! イー・モバイル初号機「EM・ONE」(懐かしのケータイ)
イー・モバイルが携帯電話事業に参入すると同時に投入したWindows Mobile端末「EM・ONE」。下り3.6Mbpsの高速データ通信はPCでも利用でき、しかも月額定額で利用できるとあって、人気となった製品でした。
思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、イー・モバイル(現・ソフトバンク、ウィルコム沖縄)のシャープ製Windows Mobile端末「EM・ONE」(S01SH)です。
EM・ONEは、イー・モバイルが携帯電話事業に新規参入して初めて投入した端末。Windows Mobile 5.0を搭載し、QWERTYキーボードとポインティングデバイスを備えた製品です。
HSDPAによる下り3.6Mbps、上り384kbps(共に理論上の最高速度)のデータ通信サービスに加え、Wi-Fi(無線LAN)による通信が可能で、POP/SMTP対応のメールや、Webブラウジングが行えました。データ通信専用で「電話」としての機能は備えていませんでしたが、Skypeなどのアプリケーションで音声通信を利用できました。
縦と横の2方向にスライドする「デュアルスライド」機構を採用し、ポインティングデバイスのみを露出させた「コントロールスタイル」、QWERTYキーボードとポインティングデバイスを露出させた「インプットスタイル」、ディスプレイのみの「ビュースタイル」の3つの操作スタイルが選択できました。また、スタイラスペンでの操作も可能でした。
Officeファイルの閲覧や編集が行えるほか、別売りのRGBアダプタを使い、プロジェクターを利用したプレゼンテーションをすることもできました。
また、USBケーブルやBluetoothで接続したPCでのデータ通信にも対応。料金は携帯キャリアとしては初めて、PCでのデータ通信も含めた月額定額制が導入されていて、基本使用料の5980円で利用できたのも魅力の1つでした。
オンラインショップでの先行申し込みでは、開始直後にアクセスが集中し接続が困難な状態になるほどの人気を集めました。
(機材協力:携帯市場)
「EM・ONE」(S01SH)の主な仕様
- 発売日:2007年3月31日
- キャリア:イー・モバイル
- メーカー:シャープ
- サイズ:約140(幅)×70(高さ)×18.9(奥行き)mm
- 重量:約250g
- メインディスプレイ:4.1型(800×480ピクセル)ASV液晶 6万5536色
- アウトカメラ:有効約131万画素CMOS
- ボディーカラー:ブラック、ホワイト
関連記事
- 4.1インチWVGA液晶にワンセグ、無線LAN&HSDPA搭載のスマートフォン──「EM・ONE」
イー・モバイルの第1号機「EM・ONE」は、W-ZERO3シリーズよりハイスペックなシャープ製のWindows Mobile搭載スマートフォン。ワイドVGA表示対応の4.1インチ液晶にワンセグ、HSDPA+無線LAN+Bluetooth、“デュアルスライド”機構などが特徴。 - イー・モバイル、3月31日から携帯事業スタート──シャープ製のHSDPA端末「EM・ONE」を投入
新規参入組のイー・モバイルが、いよいよ3月31日から携帯電話事業をスタートする。まずは東名阪と京都でサービスを開始。対応端末としてシャープ製のWindows Mobile端末「EM・ONE」をリリースする。 - 先行申し込み数は「予想の3倍」――イー・モバイル千本会長
イー・モバイルの千本会長が、「イー・モバイル体感キャンペーン」を実施中のヨドバシカメラ マルチメディアAkibaに来店。先行申し込みの状況や、その手応えを語った。 - 「iida」ブランド初号機 高級感あふれるスライドケータイ「G9」(懐かしのケータイ)
au Design Project改め「iida」の初号機となった「G9」。ソニー・エリクソンの「Cyber-shotケータイ S001」をベースに、岩崎一郎氏による高級感あふれるデザインを持つスライドケータイでした。 - 「ドキュメントビューワ」初搭載! OfficeファイルやPDFをチェックできる「FOMA SH900i」(懐かしのケータイ)
シャープ製初のFOMAケータイ「FOMA SH900i」はハイスペックなカメラ機能に加え、ケータイ初のドキュメントビューワ機能を搭載。Microsoft Officeで作成したファイルやPDFファイルをPCなしで閲覧できるようになりました。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.