連載
「ドキュメントビューワ」初搭載! OfficeファイルやPDFをチェックできる「FOMA SH900i」(懐かしのケータイ)
シャープ製初のFOMAケータイ「FOMA SH900i」はハイスペックなカメラ機能に加え、ケータイ初のドキュメントビューワ機能を搭載。Microsoft Officeで作成したファイルやPDFファイルをPCなしで閲覧できるようになりました。
思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモのシャープ製ケータイ「FOMA SH900i」です。
シャープ製のFOMA端末は、PDAと一体化した「SH2101V」が1号機ですが、SH900iはいわゆる「ケータイ」として初のFOMA端末となります。
当時、FOMAケータイは型番のルールの変更をはじめとする大きな転換期にありました(参考記事)。SH900iを含むFOMA 900iシリーズは一挙に5機種を投入され、「デコメール」や「キャラ電」といった新機能の追加、iアプリやFlashの最大容量拡大など、iモード機能を拡充することでFOMAがドコモの“フラグシップ”であることを印象付けました。
SH900iのカメラはシリーズ最高の202万画素で、オートフォーカス(AF)にも対応していました。当時のケータイカメラとしては最高クラスのスペックです。
またケータイ初のドキュメントビューワ機能「Picsel File Viewer」を搭載していました。PCなしでOffice(Word、Excel、PowerPoint)ファイルやPDFファイルといったビジネス文書を閲覧することができました。データをケータイ用に変換する必要もなく、miniSDカードの指定フォルダに保存しておけば、ケータイでいつでも書類を確認できて便利でした。
(機材協力:携帯市場)
「FOMA SH900i」の主な仕様
- 発売日:2004年3月20日
- キャリア:NTTドコモ
- メーカー:シャープ
- サイズ:約51(幅)×105(高さ)×25(奥行き)mm
- 重量:約130g
- メインディスプレイ:2.4型(240×320ピクセル)CGS液晶 26万2144色
- サブディスプレイ:1.2型(120×160ピクセル)TFT液晶 6万5536色
- アウトカメラ:有効約202万画素CCD
- インカメラ:有効約11万画素CMOS
- ボディーカラー:シルバー、レッド、ブルー
関連記事
- Excel、PDFの閲覧も〜「SH900i」
- 目指したのはドイツ車のような質実剛健〜「SH900i」
AF機能付きの202万画素CCD、ExcelやWordファイルをそのまま閲覧できるドキュメントビューワ、シンプルな中に存在感のあるデザイン──。「SH900i」は、ドイツ車の質実剛健さを目指した端末だ。 - 画質は最高峰、保存時間に課題〜「SH900i」
デジカメ機能重視で選ぶとなると、外せないのがシャープ製端末。900iシリーズのFOMA「SH900i」でも、期待を裏切らない写りを見せてくれた。スペック面では「SH505iS」と同じオートフォーカス機構付きの202万画素CCDだが、900iシリーズらしい進化も見て取れる。 - 「HSDPA」に初対応! 下り最大3.6Mbpsで通信できる「N902iX HIGH-SPEED」(懐かしのケータイ)
W-CDMA(3G)の下り通信を高速化する「HSDPA」に国内向けケータイとして初めて対応した「N902iX HIGH-SPEED」。従来比で約10倍の高速通信に対応する“先進性”をアピールすべく、「ガンダム」をモチーフにしたデザインが採用されました。 - 指紋センサーも! “ほぼ全部入り”になったAQUOSケータイ「SH-01A」(懐かしのケータイ)
NTTドコモ向けとしては4代目のAQUOSケータイ「SH-01A」は、従来機では未対応だったGPSなどに対応。NTTドコモのサービスや機能にほぼ網羅的に対応したことも特徴です。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.