検索
レビュー

iPad Proとは何が違う? 「新しいiPad」ファーストインプレッション(2/2 ページ)

Apple Pencilに対応した9.7型の「iPad」が発表された。3万7800円(税別)からと従来の廉価版iPadから価格を据え置いており、コストパフォーマンスが高い。ここでは、新iPadの実機を写真ともに見ていきたい。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

 Apple Pencilの書き味はどうか。iPad Proとの違いで体感に影響を与えそうなのはディスプレイのリフレッシュレートの違いぐらいだが、文字をスピーディーに書いても大きな違いは感じられなかった。つまり、iPad Proと同等のレベルでApple Pencilを使えるということだ。

iPad
Apple Pencilの書き味は健在。この価格で、滑らかな手書きができるのはうれしい

 メモアプリがApple Pencilの入力に対応しているのはもちろん、ロック画面から即座にメモを立ち上げる「インスタントメモ」にも対応している。もちろん、サードパーティー製のアプリもApple Pencilに対応する。Lightning端子に挿すだけで簡単にペアリングできるという点も、従来のiPad Proと同じだ。

iPad
ロック画面をApple Pencilでタップすると、即座にメモを起動できる
iPad
多数のサードパーティー製アプリが対応しているのも、Apple Pencilのメリットだ。画面は「GoodNotes」
iPad
Logitech製の「クレヨン」が対応するのは、このiPadだけだという。価格はApple Pencilの半額ほどで、Bluetooth接続しないで利用するため、筆圧の検知ができない

 一方で、iPad Proとの大きな違いは、Smart Keyboardが装着できない点にある。Smart Keyboardはコネクターに挿すだけですぐに使い始めることができ、充電も不要なので手軽だ。Bluetoothキーボードで代替はできるが、PCのように使おうとしている人にとっては、ネックになるかもしれない。iPad Proとの差がなくなってしまい、売れ行きが新iPadに偏ってしまう恐れはあるが、教育現場でもキーボードを使うケースは多いと思われる。これについては、今後の課題といえるだろう。

 発表会では教育用をアピールしていた新しいiPadだが、実際に使ってみると、より用途は広いように思えた。Smart Keyboardがないのは残念だが、それ以外は機能の取捨選択がうまいというのが、率直な印象だ。むしろ、名前からもバリバリの「プロ用」を打ち出しているiPad Proよりも、ターゲット層が広く、タブレットの売れ筋になる可能性はある。Apple Pencilをまず試してみたいという人にも、うってつけの端末になりそうだ。

取材協力:アップルジャパン

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る