「可変絞り」の効果はいかほど? 進化した「Galaxy S9+」のカメラを試す:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)
メインの広角アウトカメラのセンサーとレンズが一新された「Galaxy S9+」。カメラ機能も大きく進化したというので試してみるのである。
「自動」モードで広角と望遠を使い分けるべし
では、普通に写真を撮ってみる。
撮影モードはいろいろ用意されているが、普段の撮影は「自動」で十分。F1.5と2.4の切り替えはもちろん、HDR(高ダイナミックレンジ)のオン・オフの切り替えも自動で行ってくれる。
まずは風景を広角と望遠で撮ってみる。
特に広角の方は、びっくりするほどシャープに撮れている。これは気持ち良い。
撮った後、「自動」だとどのあたりで広角カメラの絞りを切り替えるのか気になってチェックしたのだが、かなりF2.4で粘る感じ。
目安として、下の作例くらい暗くなるとF1.5に切り替わる。
HDRをオートにしておくと、多くのシーンでHDRが有効になる。下の作例は「さすがHDR」という写り。
オートだとHDRオンになる環境で、HDRオンとオフの撮り比べもしてみた。
続いて、近距離の作例ってことであじさい。
見てのとおり、写りはとても良好。
では暗所へと行ってみよう。
S9+(とS9)のカメラは、「暗いところでも被写体をくっきり鮮明に写しだす」そうなので。
カメラの撮影モードには「夜景」といったそれっぽいものはないので、自動のままカメラを向けると、とても暗い場所(住宅街の公園の片隅で灯りは街灯くらいしかない場所)なのに画面を見るとすごく明るく見える。言い方を選ばなければ「ウソくさい」ほどに明るく見える。
実のところ、Galaxyシリーズのカメラ機能の気持ちよさに大きく寄与しているのは、ディスプレイじゃないかと思うのである。昼でも夜でもくっきりキレイに最適な明るさで見せてくれるのだ。
モニタ表示がきれいだと撮ってて楽しい。これ大事。
で、深夜のアジサイを撮ってみた。
キレイ。ISO1250まで感度が上がっているのに、ノイズも目立っていないし。
GalaxyのWebサイトには、S9+(とS9)は「マルチフレームノイズリダクション」機能というものに対応していると書いてある。ネーミング的に、センサーの高速さを生かしてさりげなく連写して、その画像を合成(あるいは比較)してノイズを減らしているんだと思う。
風景、花、夜ときたので、お次は「人」だ。
自動モードで人にカメラを向けると、顔を検出して黄色い丸で囲んでくれる。
では撮影。
日傘を差しているので顔が暗くなっているはずなのだけれど、ちゃんと顔を認識してキレイに撮れているのはさすが。日傘の色がちょっと肌色に影響しちゃってるけれど、それはしょうがない。
ライブフォーカスモードも試してみる
せっかく女子を撮ったので、今度は「ライブフォーカス」モードに突入しよう。
ライブフォーカスは人を撮るためにあるのだ。ライブフォーカスにすると、ぼかし具合とフェイストーン(顔の色調)を調整できる。
ライブフォーカスモードでは両方のカメラを使う。そのため、画角は望遠側に寄せられるため、ちょっと望遠気味の写真になる。
背景がきれいにボケて、美肌処理もかかった。
思ったより肌のツヤ感が出ている。この辺は、好みに応じてフェイストーンの強さで調整しよう。
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