有機EL採用の狙いは? カメラはなぜ単眼? ソニーモバイルに聞く「Xperia XZ3」:IFA 2018(3/3 ページ)
ソニーモバイルが「IFA 2018」で発表した新スマホ「Xperia XZ3」。ディスプレイに有機ELを採用し、本体前面にも曲面デザインを取り入れた。開発の背景を商品企画担当者に聞いた。
5G、Compact、SIMフリーは?
―― プレスカンファレンスでは5Gへの取り組みを発表しましたが、Xperiaはどのタイミングで5Gに対応するのでしょうか。
矢部氏 5Gといっても国や地域ごとにばらつきがあり、10Gbpsや20Gbpsといった超高速がスマホのサイズで実現するには時間がかかるとみています。今のサイズ感に収めるなら、スピードはあまり変わらないという見方もあり、お客さまにとってのメリットを考えながら進めていきます。
―― Xperia XZ3にCompactモデルはないのでしょうか。
矢部氏 2017年秋のIFAではXZ1 Compact、2018年春のMWCではXZ2 Compactを発表しました。短いスパンになりましたが、全画面のCompactをいち早く届けたかったというのが理由です。Compactを求める声は認識しており、スマホの大画面化のトレンドを見ながら、判断していきます。
―― nuroモバイルがXperia XZ Premiumを販売しているように、旧モデルのXperiaをSIMフリーで売ることは考えていますか。
矢部氏 今のところ検討していません。
ソニーモバイル広報 nuroモバイルによる販売は、同じソニーグループとしてソニー製品を求める声に応える形で実現しました。ソニーモバイルとしてのSIMフリーへの取り組みは、現時点でお話できることはありません。
―― Xperia XA2 PlusをSIMフリーで出せば、日本でも売れるのではないでしょうか。
矢部氏 そういった声があることは認識しています。ただ、日本で出すためには基準があり、高品質なものを求める市場でもあります。ソニーモバイルとして出すかどうかは、こうした点も考えていく必要があるのです。
―― ありがとうございました。
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