ドコモの「カードケータイ」は誰向け? 写真で速攻チェック(2/2 ページ)
ドコモの新製品発表会で、ひときわ大きな注目を集めていたのが「カードケータイ」だ。厚さ約5.3mm、重さ約47gという薄型軽量のボディーが大きな特徴だ。このカードケータイでは何ができるのか? そして誰に向けたモデルなのか?
カードケータイは誰向け?
ドコモの吉澤和弘社長は、「もう少し持ちやすい、シンプルなケータイが欲しいという声をたくさんいただいている。携帯電話に求められる基本的な役割として、“小さくてシンプル”にこだわったオリジナルモデルを企画した」とカードケータイやワンナンバーフォン開発の意図を説明する。
カードケータイは、2台で1つの電話番号を使える「ワンナンバーサービス」には対応していないため、スマートフォンとは回線を使い分ける形になる。吉澤氏は利用シーンの一例として「ビジネスとプライベートを別番号で使い分けたい人に最適だろうと考えている」と説明する。思い切ってカードケータイを1台目として使う形もあるが、電子ペーパーやタッチパネルの操作性を考えると、スマホ初心者には勧めにくい。
操作レスポンスを考えると、スマホから乗り換えるのも厳しく、2台持ちが現実的だが、この使いにくさを逆手にとって、例えば週末はカードケータイだけで過ごし、ネットからの情報を遮断するという使い方もよさそうだ。カメラを搭載していないため、撮影が禁止されている現場で仕事をするシーンでも重宝されそうだ。
ドコモはカードケータイのターゲット層として、20〜40代の男女で、最新のガジェットに興味のある人を挙げる。料金プランはドコモケータイと同じものが適用されるので、2台目として(親回線とデータ容量をシェアする)シェアオプションを利用すれば、月額1780円(税別、以下同)から利用できる。ただ、ワンナンバーサービスなら月額500円で済むので、カードケータイでもワンナンバーサービスを使えるとありがたい。
SIMフリー市場では、フューチャーモデルが「NichePhone-S」「NichePhone-S 4G」といったカード型ケータイを投入しており、初代のNichePhone-Sは1万台以上売れるなど、一定のニーズがある。ドコモがこの手のモデルを扱うことで、このニッチな市場がさらに広がるかもしれない。
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