新「iPad Pro」は何が変わったのか? 現地で実機を隅々までチェック(2/2 ページ)
Appleが11型と12.9型の新「iPad Pro」を発表。ベゼルが狭くなり、ホームボタンをなくしてFace IDを採用、LightningをなくしてUSB Type-Cを採用するなど、新しいトピックが多い。発表会の現地で実機に触れたので、その特徴を写真で見ていこう。
Apple Pencilは本体に平面部分が設けられるようになった。先に述べたように、この部分をiPad Proの側面に近づけて接続すると、充電やペアリングが行える。第1世代のApple Pencilとの違いとしては、充電にLightning端子を利用する必要がなくなったため、プラグを隠すためのキャップもなくなっている。これで、キャップだけを紛失してしまうといった心配もなくなる。
Apple Pencilはダブルタップでの操作にも対応しているが、この操作に割り当てる機能は、設定で変更することもできる。標準では、使用中のツールと消しゴムを切り替える設定になっているが、他にも、使用中のツールと最後に使ったツールの切り替えや、カラーパレットの表示に割り当てることも可能だ。不要であれば、オフにすることもできる。
通信機能はギガビット級のLTEに対応しているが、現時点ではどのキャリアでどの程度まで速度が出るのかは不明。先代のiPad Proとの違いとしては、内蔵の書き換え可能なSIMカードが、Apple SIMからeSIMになった点も挙げられる。あえて「eSIM」とうたっているため、iPhone XS、XS Max、XRに内蔵されているものと同様、GSMAの標準にのっとったものとみられる。
ただし、ハンズオン会場で試してみたところ、iPhoneのeSIMとは挙動に差分もあった。iOS 12.1にアップデートしたiPhoneは、設定の「モバイル通信」にある「モバイル通信プランを追加」をタップすると、eSIMの設定値を読み取るためのQRコードリーダーが現れるが、ハンズオン会場にあったiPad Proでは、北米キャリアやGigskyなどのローミングキャリアの名称が表示されていた。
その他の項目もあり、ここをタップするとiPhoneと同様、QRコードリーダーが立ち上がったが、キャリア名の部分をタップすると直接その情報を書き込むような挙動になっていた。
あくまでハンズオン会場で試しただけで確定的なことはいえないが、iPad ProのeSIMはGSMA標準にのっとりつつも、Apple SIMと同様、提携関係を結んだ一部のキャリアのみ、別のインターネット接続を必要とせず、ダイレクトに端末上から契約ができる仕様になっているのかもしれない。
(取材協力:アップルジャパン)
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