客のスマホだけで注文と決済ができる「SelfU(セルフ)」 店舗の省人化に貢献:リテールテックJAPAN2019
Showcase Gigは、飲食店で自分のスマートフォンだけで注文から決済までができるサービス「SelfU(セルフ)」を発表。3月5日から8日まで開催されている「リテールテック2019」で公開している。このSelfUを活用した店舗を夏にオープンする。
Showcase Gig(ショーケース・ギグ)は、飲食店で自分のスマートフォンだけで注文から決済までができるサービス「SelfU(セルフ)」を発表。東京ビッグサイトで3月5日から8日まで開催されている「リテールテック2019」でデモを行っている。
ユーザーは来店後、テーブルに貼ってあるQRコードを読み取ると、店舗のサイトにアクセスでき、ここから注文と決済ができる。店員が注文を取ったり支払い処理をしたりする必要がないので、店舗の負荷軽減に貢献する。ユーザー目線では、テーブルで店員を呼ぶ必要がなく、スムーズに注文できるのがメリット。スマホで手軽に注文できるため、客単価の向上も見込める。
専用の注文端末を置いている店舗もあるが、こうした端末はメンテナンスの手間とコストがかかる。ユーザーのスマホを使うシステムなら、専用端末は不要になる。専用端末の充電やバッテリー交換などの手間もなくなるため、閉店後の業務軽減にもつながる。
ユーザーがスマートフォンで注文をすると、キッチンに置かれている店舗の端末に、その内容が送信される。店舗端末ではモバイル回線を活用すれば、固定回線用の工事も不要。同社のプラットフォーム「O:der(オーダー)」を活用することで、既存のPOSレジやデジタルサイネージとも連携できる。決済方法は「さまざま」だそうで、スマホ決済も利用できる。
Showcase Gigは、現在も「O:der Wallet」という事前注文アプリを提供しているが、こちらはテークアウトでの利用を想定したもの。イートインでの注文と決済にも対応できるよう、SelfUの導入を決めた。
SelfUを活用した“完全デジタル化レストラン”を、2019年夏にオープンする予定だ。
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