「docomo with」「月々サポート」終了の報道 ドコモ「具体的なことは決まっていない」
ドコモが「docomo with」と「月々サポート」を終了するとの報道。通信料金と端末代金の分ける「分離プラン」が義務化された場合の話だが、広報部は「具体的なことは決まっていない」とコメントした。
通信料金と端末代金の分ける「分離プラン」の義務化によって、ドコモが「月々サポート」と「docomo with」を終了させる方針を固めた――とNHKが報じた。
分離プランでは、「(1)契約継続を条件とする端末購入補助」と「(2)端末購入を条件とする通信料金の割引」を禁止する。ドコモ端末を購入すると、端末代金を24カ月にわたって割り引く月々サポートと、特定の端末を購入すると毎月1500円を割り引くdocomo withは、どちらも(2)に該当するため、分離プランが義務化されると、どちらも提供できなくなる。ちなみに(1)については、1年間の利用を前提に端末代金から一定額を割り引く「端末購入サポート」が該当するので、これも提供できなくなる。
総務省は3月5日に「電気通信事業法の一部を改正する法律案」を国会に提出し、早ければ2019年夏にも可決される。この改正法案には分離プランの義務化が含まれており、法律が改正されれば、分離プランは法律で義務付けられる。
念のためドコモ広報部に確認したところ、「新料金プランは、分離プランを軸に検討するとは告知しているが、具体的なことは決まっていない」とのこと。なお、仮に月々サポートやdocomo withが終了したとしても、既存のユーザーは継続して割引を受けられ、新規での適用が終了されることになりそうだ。
ドコモは2019年度第1四半期に、これまでより2割〜4割安い、新料金プランを発表する予定。発表時期は未定としているが、早ければ4月に発表される。
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