「Xperia 1」レビュー “ソニーならでは”の特徴を隅々までチェックする(3/4 ページ)
「Xperia 1」は、デザインや仕様を刷新させた、プレミアム感の強いモデルに仕上がっている。基本的な特徴をおさらいしつつ、21:9のディスプレイ、カメラ、パフォーマンスなどの気になるポイントをチェックする。今回のXperia 1は買いなのか?
ベンチマークはスマホでもトップクラス、ストレージ容量が気になる
CPUやGPUの性能は、Qualcomm製最新ハイエンドプロセッサの「Snapdragon 855」と6GBメモリにより、高速かつ発熱しにくいものとなっている。現在のスマホではトップクラスの性能だ。ゲームから一般のアプリまでサクサクとした動作で、ハイエンドスマホを買ったという満足感を得られるだろう。
内蔵ストレージは64GBと今どきのハイエンドとしては少ない。本体価格がストレージ容量128GBのGalaxy S10やAQUOS R3と比べてやや高いだけに、購入する際に気になるところだ。ゲームなどを快適に遊びたい人は、写真や動画を積極的にmicroSDへ保存するようにした方がいい。
バッテリー容量は3200mAhで、USB PDでの急速充電に対応。USB PDでは1時間で約80%、2時間でフル充電となった。実際に使っていて、1日でバッテリーがなくなるということはなかった。ただ、画面サイズを考えると3500mAh以上のバッテリーを搭載してくれた方が、今どきのスマホとしては安心できるだろう。
この他、おサイフケータイ、IPX5/IPX8防水とIP6X防塵(じん)性能に対応。付属のTVアンテナ機能付き変換ケーブルがあればフルセグも視聴できる。
他社にキャッチアップしたトリプルカメラ
カメラ周りに関しては別途記事が掲載されているので、軽い紹介にとどめておく。
今回、望遠や超広角撮影が可能な1220万画素のトリプルレンズカメラの搭載や、夜景撮影時の画質向上により、他社ハイエンドスマホのトレンドへ一気に追い付いてきた。インカメラは800万画素だ。
もちろん、被写体やシーン認識なども搭載。背景ぼかしや瞳AFを使った撮影も楽しめる。実際の画質もハイエンドモデルらしく良好だ。
ただ、操作性については改善の余地がある。各アイコンやシーン認識の表示が小さく、アイコンの意味も分かりにくい。さらに、ポートレート撮影はアウトカメラの場合、画面上部のアイコンから呼び出すが、インカメラだと画面左下の「モード」メニューから呼び出すなど、操作性も統一されていない。もう少し直感的に操作できるようにしてほしい。
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