基本の「iPhone 11」か、冒険の「11 Pro」か 現地取材で分かった違い:本田雅一のクロスオーバーデジタル(4/4 ページ)
米Appleのスペシャルイベントで発表された「iPhone 11」と「iPhone 11 Pro」シリーズ。基調講演から感じ取れたメッセージと、実機に触れたインプレッションを現地からお届けする。
そして、第7世代「iPad」と「Apple Watch Series 5」
本稿は新型iPhoneについての記事だが、最後に第7世代iPadとApple Watch Series 5についても言及しておく。
第7世代iPadは、第6世代iPadからディスプレイを大型化しただけでなく、「Smart Keyboard」が使えるようになったことが大きな違いだ。
マグネットの配置や画面側の造形は「iPad Air」と全く同じであるため、カバーの互換性は完全にある。ただし、新しい10.2型のディスプレイはフルラミネーションではなく、視差が大きい他、厚みもあるため、ケースなどの互換性は第6世代iPad、iPad Airのいずれともない。
基本的には第6世代iPadの正常進化版であり、iPad OSの登場に合わせて強化を図った上でキーボードを利用できるようにしたもの、と考えるべきだろう。
一方、Apple Watch Series 5は、基本的にSeries 4の流れをくみながら、ケース素材にセラミック(今回は白のみ)とチタンを採用する「Edition」モデルが復活した。内蔵するSoCはS4からS5にアップグレードされたが、処理速度は同等だ。しかし電子コンパス機能が追加されている。
また、OLEDを最低1Hzからのマルチスキャン対応のものに変更し、さらに低消費電力用に暗い表示の専用盤面デザインを用意することで低消費電力化。常に表示をオンにしたまま従来と同じ18時間の連続使用が可能になった点も大きく異なる(バッテリー駆動時間のスペックはSeries 4と同じ)。
現時点でもディスプレイ搭載の高機能スマートウォッチでは、最長に近いバッテリー駆動時間を誇りながら、常時表示に対応したわけだ。なお、安価なモデルとしてSeries 3が残るものの、Series 4は置き換えられる。
Apple Storeなどではバンドと本体の組み合わせを自由に選んで購入できるサービスも開始される。今、Appleの製品では一番伸び盛りの製品だが、Series 5はその流れをさらに加速させるだろう。
(取材協力:アップルジャパン)
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