トリプルカメラ搭載でPhotoshop Expressとの連携も 「arrows 5G」のカメラはどう?(1/4 ページ)
富士通の5Gに対応したフラッグシップモデル「arrows 5G」はトリプルカメラをひっさげて登場。プリインストールされたPhotoshop Expressによる補正が可能となるなど充実した写真機能を持っている。その実力をチェックしてみた。
富士通の5Gに対応したフラグシップモデル「arrows 5G」。5G対応のみならず、至る所がフラグシップらしい高性能で、デカくて薄くて軽い。
そんなフラグシップだからこそカメラの性能も今までのarrowsとは違うのだ。
トリプルカメラarrowsである。気になるのはトリプルカメラの性能はいかに。
もう1つ、AdobeのPhotoshop Expressとの連携。Photoshop Expressがプリインストールされているのみならず、標準カメラアプリと連携して動作するのだ。これはちょっと新しい試みとして面白い。具体的にどう連携しているのかもチェックした。
標準カメラとPhotoshop Expressモードで撮り比べ
arrows 5Gのトリプルカメラの内訳から。
超広角カメラは16mm相当で約1630万画素。レンズはF2.2。
メインカメラとなる広角カメラは25mm相当で約4800万画素。レンズはF1.7。
望遠カメラは78mm相当で約3倍。レンズはF2.4。ちょっと望遠強めだけど画素数は約800万画素とちょっと低い。
では標準カメラアプリで撮ってみる。AIシーン認識はオンにしてある。
超広角で撮ると約1630万画素なので4608×3456ピクセル。
広角カメラは4800万画素だが、4画素で1つのピクセルにするので、撮影時の画像サイズは4000×3000ピクセルの1200万画素になる。
基本画質は文句なし。シャープネスは強めだけど解像感はあるし、色もしっかり乗っている。青空がいまひとつ地味なのは、真夏特有の湿度が高くてめちゃ暑苦しい気候のせいかな。
望遠は800万画素で、3264×2448ピクセルとちょっと少なめ。それぞれのカメラで無理しない写真を撮る感じ。光学3倍になるので、望遠感は強い。
では、Photoshop Expressを使ってみる。「Photoshop Expressモード」に切り替えるのである。
すると画面がこう変わる。
AdobeはPhotoshop Cameraというカメラアプリや、Lightroomという画像処理&写真管理アプリのカメラ機能を持っているが、arrows 5Gの場合、カメラ機能は標準カメラアプリのものを使う。Photoshop Expressは撮影には関与しない。
じゃあ何が起きるのか。
このモードで撮影すると、撮影した途端にPhotoshop Expressが起動し、そっちに切り替わって撮影した画像データをPhotoshop Expressが「自動補正」して保存してまたカメラアプリに戻ってくるのだ。
その過程が入るおかげで、Photoshop Expressモードだと撮影に時間がかかる。数秒かかる。サクサク撮るにはちょっと向かないかな。
それで撮った写真がこちら。
何か違う? と思う人も多いだろうから比べてみたい。左が標準アプリ、右がPhotoshop Expressモードで撮ったものだ。
1つ目は画素数。Photoshop Expressモードで撮った写真は4608×3456ピクセルと1600万画素になっている。ちょっとでかい。
もう1つは画像処理。等倍で比べると、標準カメラアプリの方がシャープネスが強くかかっている。Photoshop Expressはあまりかけていない。ハデで印象的な写真よりもバランスの良い写真に仕上げようとしている印象だ。あとからレタッチして仕上げやすい画作りをしてくれていると思っていい。
注意すべきは、Photoshop Expressモードで使えるのは「広角カメラ」のみということ。超広角や望遠カメラには対応していない。どういう理由かは分からないが、けっこう残念である。
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