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買い替えは「iPhone 12」がベスト! 12 Proを買った筆者が後悔した理由(2/4 ページ)

iPhone 12シリーズでの買い替えで、多くの人が悩むのは「iPhone 12とiPhone 12 Proのどちらを買うべきか」だろう。コンパクトなら12 mini、カメラ重視なら12 Pro Maxと悩まずに済むのだが、12と12 Proではどこにポイントを置くべきか解説しよう。

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iPhone 12と12 Proと魅力と決定を比較してみる

 では改めて、iPhone 12とiPhone 12 Proの魅力と欠点を見てみましょう。 スマホやカメラ初心者でも納得できる点が◎、カメラやスマホにこだわりがある人が理解できる機能を〇としています。

iPhone 12の特徴

◎近年の標準サイズiPhoneで、最軽量の162gを実現
◎6.1型有機ELを搭載、HDR動画も幅広い明暗差で再生
◎ナイトモード対応の超広角&広角デュアルカメラ搭載
◎12 Proより約1万5000円安い(128GBモデルの場合)
○Dolby Vison 4K HDR撮影(24fps、30fps)に対応

iPhone 12 Proの特徴

◎6.1型有機ELを搭載、HDR動画も幅広い明暗差で再生
◎ナイトモード対応の超広角&広角カメラ搭載
◎加えて、望遠2倍のカメラを搭載
○メインメモリが6GB、12の4GBより多い
○LiDARスキャナー搭載で対応ARアプリが動作
○カメラがProRAW撮影に対応予定
○Dolby Vison 4K HDRの60fps撮影にも対応
×重量187gと、12と比べて25g重い
×iPhone 12より約1万5000円高い(128GBモデルの場合)

 特徴を比べると、機能差の多くはカメラ周りの撮影機能となっています。iPhone 12 Proを買うべきかの判断は、〇の部分が本当に必要かで実際に使える機能かが重要になります。

 この他、CPUとGPUですが、搭載チップは最新のA14 Bionicで、両モデルとも性能は同等。Antutu Benchmarkで68万点前後となります。スマホ用のアプリなら動作で不便さを感じることは当面ないでしょう。本体のメインメモリはiPhone 12が4GB、iPhone 12 Proは6GBと、iPhoneとしてはいずれも大容量。複数アプリを利用しても体感上の差はありません。

iPhone 12
iPhone 12 ProのAntutuBenchmarkの結果。1機種のみの掲載となるが、iPhone 12もスコアはほぼ同等だ

ディスプレイ品質は同等で高品質、持ちやすさはiPhone 12が良好

 まずは外観とディスプレイを見ていきましょう。本体サイズはiPhone 12もiPhone 12 Proと同等です。ですが、前述の通り重量はiPhone 12が162gと、iPhone 12 Proより25gも軽量です。これは持ちやすさに大きく影響し、同じ形状ですがiPhone 12の方が軽く握り続けやすいです。

iPhone 12
本体サイズは同等。狭額縁でスリムな分、見かけより深く握れる。iPhone 12の軽さなら、ギリギリだが片手操作も可能だ。iPhone 12 Proも片手で持てるが、長時間の操作だと両手で持ちたくなる

 外観はやや異なっており、iPhone 12のフレームは艶消しのサラッとしたアルミ素材で、背面ガラスは透明で本体色が鮮やかに見えます。一方、iPhone 12 Proはフレーム部分が磨かれたステンレス、背面は艶消しガラスにより柔らかく上品な光沢です。遠くからだと12 Proの方が高級そうに見えますが、実際に触るとステンレスフレームに指紋が盛大に付くのが非常に気になります。

iPhone 12
iPhone 12の側面は写りと色のせいで分かりづらいが、従来のiPhone 11やiPhone SE(第2世代)、旧iPhone SE(第1世代)に近いアルミ素材のサラッとした質感だ。iPhone 12 Proはステンレス製で鏡のように反射する一方、指紋がつきやすい

 なお、全体を保護するケースに入れると、2機種の違いはカメラの数ぐらいでしか区別が付きません。

 ディスプレイはiPhone 12とiPhone 12 ProともにAppleが「Super Retina XDR」と呼ぶ6.1型有機EL(1170×2532ピクセル)を搭載。先に結論だけ言うと、両モデルも同等の高品質なもので、実利用上の差はほぼありません。

 もう少し詳しく解説しておくと、iPhone 12シリーズのディスプレイは最近耳にすることの増えたHDR動画の再生時に、明暗差の激しいシーンを最大輝度1200ニトのまぶしい光と、有機ELの締まった黒の組み合わせでダイナミックに表現できます。HDR動画はApple TV+や大手動画配信サイトの一部映画作品や、YouTubeでも投稿動画が一部配信されている他、iPhone 12シリーズのカメラでも撮影もできます。

iPhone 12
iPhone 12シリーズで撮影したHDRムービーも、写真アプリで選ぶと画面左上に「HDR」のアイコンが表示される。HDRムービー再生時は、ムービー部分だけ高輝度表示になる

 通常の操作時の画面輝度ですが、スペック表だとiPhone 12が最大625ニト、iPhone 12 Proが最大800ニトとなっています。ですが、一般的な室内利用時の明るさは両モデルとも450ニト前後までに制限されています。スペック値の最大輝度が有効になるのは日中屋外のみで、違いは並べて比較するとiPhone 12 Proの方がやや明るいと気付く程度です

iPhone 12
室内での最大輝度を簡易測定。iPhone 12 Proも室内では450カンデラ(ニトと同値)前後だった

 ただ実際に日中屋外で最大輝度のまま使うと、バッテリーを激しく消費します。このため、通常は日陰に移動して操作するか、一般的なアプリの利用なら画面をダークモードにしましょう。消費電力を抑えつつ、屋外でも画面の内容がやや見やすくなるのでオススメです。

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