2020年を振り返る(7月編): 「マイナポイント」の早期登録で追加特典/容量超過時の「最大1Mbps」競争:Mobile Monthly Top10
2020年7月は「マイナポイント」の事前登録キャンペーンが盛り上がりました。それに伴い、マイナポイントにまつわる記事が良く読まれる傾向にありました。
2020年もあと5日。ITmedia Mobileのアクセスランキングを月単位で見ながら、モバイル業界の主なトピックを振り返っていきます。今回は7月のアクセス数トップ10を紹介します。
ITmedia Mobile Monthly Access Top10
2020年7月1日〜2020年7月31日
- マイナポイントの追加特典が熱い! スマホ決済7月のキャンペーンまとめ
- ドコモオンラインショップで5GスマホやiPhone SEなどを割引 7月20日から
- 「Xperia 1 II」を2週間使って感じた“反転攻勢”の仕上がり ただし内蔵アプリに不満も
- シャープのマスク、第10回の抽選倍率が再び100倍超え
- 在庫速報.com、ユニクロやシャープなど日本ブランドのマスクを表示可能に
- Y!mobile、UQ mobile、楽天モバイルで違いは? 「制限時1Mbps」を比べてみよう
- マイナポイントでどの決済サービスを選べばいい? 主要サービスの特典まとめ
- 菅官房長官「携帯料金は大幅な引き下げの余地がある」、総務省の見解は?
- ドコモが「U15はじめてスマホ割」を中止 「事業法に抵触するため」
- 9月以降に5000円還元 「マイナポイント」の予約方法と注意点
アクセス数の1位は、スマートフォンを使った決済サービスで7月に行われたキャンペーンのまとめ記事でした。当時は「マイナポイント」と絡めたキャンペーンも多かったこともあり、7位や10位の記事と合わせて読まれたようです。
マイナポイント自体のスタートは9月だったのですが、利用者の「囲い込み」を早期に進めるためか、キャンペーン合戦は当面の間続くことになりました。一方で、マイナポイントの開始直前になってキャンペーンを開始した決済事業者もありました。
ともあれ、お得に使えるということは良いこと……なのですが、特にコード決済は「お得」が無くなった場合、継続して使ってもらえるのかという疑問も残ります。キャンペーンで誘引したユーザーが、どれくらい定着するのか、正念場は続くでしょう。
6位に入ったのは、月間容量超過時の「上下最大1Mbps通信」をめぐる競争と、事業者間での条件の違いをまとめた記事でした。
この競争のきっかけとなったのは、楽天モバイルが「Rakuten UN-LIMIT」の自社エリア外(auローミングエリア、海外エリア)における容量超過時の通信速度を「上下最大128kbps」から「上下最大1Mbps」に改めたことです。サービスを開始する前に内容を改定したことから、当時は結構びっくりしたことを覚えています。
これを受けて、月額料金的にライバルとなるUQ mobile(当時はUQコミュニケーションズとUQモバイル沖縄が提供)が容量超過時の通信速度が上下最大1Mbpsとなる「スマホプランR」を新設しました。さらに、UQ mobileに対抗する形でY!mobile(ソフトバンクとウィルコム沖縄)も「スマホベーシックプランM/R」の内容を改定し、容量超過時の通信速度を上下最大1Mbpsとしました。
「上下最大1Mbps」という速度は、さすがに動画の視聴には不向きですが、メールのやりとりやSNSの利用には十分な速度ではあります。利便性の面では歓迎すべき制限緩和です。ただし、この速度制限について手動でかけられる(≒高速通信容量の節約が可能である)キャリアと、自動ではかけれないキャリアがあるなど、同じように見える制限でも違いがあります。
何にせよ、競争によってサービスが改善するのは良いことです。それで別の部分にしわ寄せが出てしまわない限りは……。
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