「AQUOS R6」の実機に触れる 1型センサーのカメラは何がすごいのか?(2/2 ページ)
AQUOS R6のカメラのキモは、何といってもイメージセンサーがデカくなったこと。そして1型センサーに合わせたセンサーをスマホのボディーに収めた。レーザーAFやナイトモードなど、スマホならではの機能も搭載している。
カメラは1つでOK?
そんなAQUOS R6だが、実際に搭載しているカメラは35mm判換算で19mm相当と超広角が1つだけ。スマートフォン用のカメラとしては広角すぎる。
でも、そのカメラが高性能なので、中央部を切り出してデジタルズーム処理をしてもクオリティーが保たれるのだ。
ということで、24mm相当を標準と位置付け、電源を入れたときは24mm相当のデジタルズーム状態で起動するのだ。
24mm相当を「1x」とし、0.7x(これが本来の画角)から6xまで調整して使うという感じだ。
超広角(19mm相当)と広角(24mm相当)の写りはこんな感じ。よく見ると分かるが、今までのスマホカメラと大きく違うのは写真のアスペクト比。普通、スマートフォンが搭載するイメージセンサーは4:3だが、AQUOS R6はハイエンドコンパクトデジカメと同じセンサーを使うので、「3:2」とちょっと横長。画像サイズとしては「5472×3648」ピクセルになる。
さらに、センサーサイズが大きいので多少暗い場所でISO感度が上がっても十分使えるクオリティーで撮れる。これは大型センサーのメリットだ。
AQUOS R6は、知力と体力を兼ね備えたスマホ
「物理的に優れたセンサーとレンズ」にスマートフォンならではの演算能力やアルゴリズムを組み合わせた、デジタルカメラとスマホカメラの融合という路線は写真好きとしては大歓迎だ。
つまるところ、通信事業本部 パーソナル通信事業部 事業部長の小林繁氏が語った「体力と知力の両方を兼ね備えたカメラの誕生です」という一言が印象に残る。体力は大型センサーとレンズ、知力はコンピュテーショナルフォトグラフィーを指すのだが、それが文字通り融合していれば、スナップカメラとして最強かもしれないし、カメラ性能でAQUOS R6を選ぶという人が出てきても不思議はあるまい。
今回は限られた時間・場所での試用だったので細かいコメントは避けるが、製品が完成したらその融合っぷりをじっくりとレビューしてみたい。
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