ドコモの「Xperia 1」「Xperia 5」にOSバージョンアップ Android 11に
NTTドコモのXperia 1/5に、2度目のOSバージョンアップが配信された。Android 11における新機能を利用できるようになる他、新機能や仕様変更、不具合の修正なども行われる。
NTTドコモは6月14日から、ソニー(旧ソニーモバイルコミュニケーションズ)製スマートフォン「Xperia 1 SO-03L」「Xperia 5 SO-01M」に対するOSバージョンアップサービスを開始した。バージョンアップ後のOSは「Android 11」となる。
なお、両機種共にOSバージョンアップの実施は2度目である。
バージョンアップの概要
今回のバージョンアップでは、Android 11に実装された主に以下の新機能を利用できるようになる。一部は、アプリ側での対応も必要となる。
- メッセージングアプリの会話に関する通知を優先表示する機能をサポート
- 「バブル」表示のサポート
- スクリーンショット機能の拡充(撮影直後に編集可能に)
- 画面録画のサポート(別のアプリを使わずに画面録画が可能に)
- 電源オプションの機能拡充(スマートデバイスの制御や「Google Pay」のNFCペイ/パスの表示が可能に)
- 端末の権限許可の拡充(権限の「今回(1回)のみ」付与に対応、長期間使っていないアプリの権限削除など)
加えて、以下の機能追加や仕様変更、修正も行われる。
- ドコモ独自機能「スグアプ」への対応
- 「サイドセンスバー」の機能改善(バーをフローティングアイコン化できるように)
- 「ゲームエンハンサー」の機能改善(フォーカス設定を一括適用できる「コンペティションセット」を追加)
- Bluetoothオーディオのコーデックに「aptX Adaptive」を追加
- 「災害用キット」関連アプリの仕様変更(詳細は後述)
- 「スグ電」の仕様変更(発信ランキング機能の削除、発信モーション利用時の発信先制限)
- 「迷惑電話ストップサービス」の仕様変更(通話履歴からの検索機能を削除)
- アプリの設定をリセットするとまれにフリーズすることがある不具合の修正
- セキュリティパッチの更新(2021年4月)
「災害用キット」関連アプリの仕様変更
Android 11へのバージョンアップに伴い、災害用キットアプリと、同アプリに関連するアプリ/機能に以下の仕様変更が行われる。これは他のドコモスマートフォンに共通するものだ(参考記事)。
- バージョンアップ前の「エリアメール」の受信履歴を削除(履歴を残したい場合は事前にスクリーンショットを撮るように)
- エリアメールの「やさしい日本語表示」「翻訳・アプリ連携機能」の削除(受信したメッセージをコピーして、翻訳アプリ/Webサイトにペーストして翻訳することは可能)
- 「災害用伝言板」の安否確認時、「災害用音声お届けサービス」のメッセージ送信時の宛先設定の仕様変更(発信/着信履歴の参照が不可能に)
- 災害用音声お届けサービスの「到達確認」の非対応化
バージョンアップ方法
OSバージョンアップは、本体単体で行う方法と、「Xperia Companion」をインストールしたWindows PC/MacとUSBケーブルで接続して行う方法がある。いずれもダウンロード用のネット接続が必要となる。いずれも、標準所要時間は28分となる。
本体単体で行う場合、インターネットに接続した状態で端末設定から「システム」→「詳細設定」→「ソフトウェアアップデート」と進み、更新を確認するとバージョンアップが始まる。バージョンアップに関する通知が表示されている場合は、それをタップしても良い。
モバイル通信(5G/LTE)でダウンロードする場合は、spモードを契約しているドコモ回線が必要となる。この場合のデータ(パケット)通信料金は無料だが、海外では実行できない。海外でバージョンアップを行う場合は、ドコモnanoUIMカード(ドコモのnanoSIMカード)を挿入した状態でWi-Fi(無線LAN)を経由してインターネットに接続しよう。
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