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夏のハイエンドスマホ4機種で撮り比べ(後編):人物や夜景の撮影に強いモデルは?:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)
2021年夏に発売されたハイエンドスマホのカメラ機能を確かめる連載の後編だ。今回は「人を撮る機能」と「夜景」の撮り心地を確認する。どの端末も使い勝手の異なるカメラ機能を持ち、撮影した画像の色味もかなり違う。
2021年夏のハイエンド4モデルカメラ機能対決の後半は人物作例と使い勝手をメインに見ていきたい。
前編に引き続き、紹介するのはソニー「Xperia 1 III」、サムスン電子「Galaxy S21 Ultra 5G」、OPPO「OPPO Find X3 Pro」、シャープ「AQUOS R6」だ。
人を撮るのに適した端末対決
やっぱり人を撮ることって多いよね、それが雨の日だったりしても撮るよね、ってことで雨模様の中、何とか屋根があるところを探して撮ってみた。
雨や曇天下は光が柔らかいが、全体に暗く写りやすくなる。4機種とももちろん顔を検出して人物に適した撮影をしてくれるわけで、それぞれ広角カメラで同じ場所で撮り比べてみた。カメラアプリの画面とペアで。
顔を見つけると肌が明るく写るように調整する端末が多いが、AQUOS R6はその処理が弱めなのか、あまりかけていないのかちょっと顔が暗く写っていて残念。
Xperia 1 IIIは瞳AFを搭載。スクリーンショットでは顔全体しか認識していないが、撮影の瞬間に緑色の小さな枠が目に表示されるので分かる。PSMの各モードにしてAF-ONにするか、側面のシャッターボタンを半押しにすると緑の枠が出て瞳を追いかけてくれる。
では、背景をぼかすポートレートモードがきれいなのはどの端末だろうか。
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