iPhone 13シリーズは「デュアルeSIM」対応(中国向けモデルを除く)
日本時間の9月24日に発売されるiPhone 13シリーズは、中国向けモデルを除き「デュアルeSIM」に対応する。2枚(2回線分)のeSIMでデュアルSIM運用ができるようになる。
Appleのスマートフォン「iPhone」は、全世界で同じモデルが販売されているように思われているが、実際は国/地域によってハードウェアの仕様が異なる幾つかのモデルを売り分けている。ここ数年のiPhoneは、おおむね「米国モデル」「中国モデル」「その他の国/地域向けモデル」の3つに分類することができ、場合によっては「その他の国/地域向けモデル」が複数用意されていることもある。
2018年に発売された「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」以降のiPhoneは、中国モデルを除いて「eSIM」に対応している(※)。nanoSIMスロットと合わせて使うことで「デュアルSIM」運用も可能だ。
(※)中国モデルはeSIMに対応しない代わりに、nanoSIMカードを2枚搭載できる(参考リンク)
nanoSIMカードとeSIMで異なるキャリアを組み合わせれば、通信に冗長性を持たせられる。「通話用回線」「データ通信用回線」をうまく組み合わせて、通信代金を節約するこも可能だ。
iPhone 13シリーズでは「デュアルeSIM」に対応
9月14日(米国太平洋時間)に発表されたiPhone 13シリーズも、中国モデル以外においてnanoSIMとeSIMの組み合わせのデュアルSIMに対応している。
従来のeSIM対応iPhoneでは、複数枚のeSIMを保存することはできても通信で使えるのは1枚のみだった。それに対して、iPhone 13シリーズは2枚のeSIMを同時に利用できる「デュアルeSIM」に対応している。
くしくも、日本では大手キャリアのeSIM対応が一通り完了した所である。iPhone 13シリーズのデュアルeSIM対応で、eSIMそのものの普及が進むか注目したい。
関連記事
- 「iPhone 13」シリーズは何が進化した? iPhone 12シリーズとスペックを比較する
発表されたばかりの「iPhone 13」シリーズと、先代の「iPhone 12」シリーズを比較。デザインや形状は変わっていないが、ノッチが小さくなった。プロセッサがA15 Bionicに進化し、カメラはProではマクロ撮影が可能になった。 - 「iPhone 13シリーズ」はいくら? Apple Storeの価格まとめ
ついに登場したiPhone 13シリーズ。AppleがWebや店頭で販売する価格が早速公開されているので、先代モデルの価格を交えつつ確認していこう。 - 「iPhone 13 Pro/13 Pro Max」登場 120Hz駆動のディスプレイ搭載、1TBモデルも
Appleが「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」を発表した。パフォーマンスやカメラ性能、バッテリー駆動時間を向上させたフラグシップモデル。ディスプレイがProMotionに対応し、コンテンツに応じてディスプレイの駆動速度を10Hzから120Hzまで自動で調整する。 - 「iPhone 13」「iPhone 13 mini」登場 5色展開で8万6800円から 9月24日発売
AppleのiPhoneに2021年モデルが登場。スタンダードを担う「iPhone 13」と、そのコンパクトモデル「iPhone 13 mini」は、従来のボディーデザインを踏襲しつつ新たなカラーを採用し、スペックの底上げを図っている。 - 「iOS 15」「iPadOS 15」「watchOS 8」が9月21日に配信開始
Appleが、iPhone向け「iOS 15」、iPad向け「iPadOS 15」、Apple Watch向け「watchOS 8」を9月21日に配信開始する。iOS 15ではビデオ通話アプリ「FaceTime」の機能を拡張し、Apple製以外の端末でも利用可能になる。iPadOS 15ではマルチタスク機能がより直感的になり、一度のタップでSplit ViewやSlide Overが使える。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.