「1万円台の4Gタブレット」にキーボードカバーを付けて仕事道具化してみた:山根康宏の海外モバイル探訪記
Androidのタブレットは低価格品であれば中国メーカーのモデルが1万円程度で売られています。筆者も動画を見る用途にBlackviewの「Tab 10」を入手しました。キーボードカバーも売られているので、外出先でも仕事のツールとして使ってみました。
Androidのタブレットは低価格品であれば中国メーカーのモデルが1万円程度で売られています。筆者も動画を見る用途にBlackviewの「Tab 10」を入手しました。このモデルは4G機能を内蔵しているので、手持ちの余ったSIMカードを入れて、いつでもどこでも動画を見られるマシンにしていましたが、キーボードカバーも売られているので入手。常にキーボードが使える環境にすることで、外出先でも仕事のツールとして使えることに気が付きました。
BlackviewのTab 10は10.1型(1920×1200ピクセル)ディスプレイを搭載しており、プロセッサはタブレットではエントリークラスのHelio P22Tを採用、メモリは4GB、ストレージは64GB。バッテリーは7480mAhあるので長時間使えます。重量は523g。定価は199ドルですが、実売価格は150ドル台の場合もあるなど、4G内蔵タブレットとしては悪くない価格でしょう。自宅で休憩中に動画を見るのによく使っています。
キーボードカバーは他のタブレットにもあるタイプのもの。折りたたみ式で内側にキーボードを備えます。別売35ドル程度ですが、セット販売もあるようです。
キーボードカバーとタブレット本体の接続はBluetoothではなく専用端子を使います。またタブレットの固定はマグネット式ではなくカバー状のフレームにはめ込む方式。脱着はワンタッチではないものの、確実に本体を保持してくれます。
設定画面にはキーボードの項目も最初から用意されているため、両者を接続するだけですぐに使い始めることができます。日本語入力はGboardを利用。キーボード側に英語と日本語の切り替えボタンはありませんが、Shift+Spaceで切り替えができます。キーボードのキータッチはスカスカ感がなくしっかり押せます。試しに原稿を書いてみましたが、十分に仕事用として使うことができました。
キーボードカバーを付けるだけで低価格なタブレットが仕事ツールになることが分かったので、今後買うタブレットもキーボードカバーが用意されるものにしよう、と今回思いました。また4Gモデルなら低速でも使い放題、あるいは十分容量のある低価格なSIMカードを入れておき、どんな場所でも単体通信できて便利です。
最近はXiaomiがタブレットを発表、OPPOやrealmeもタブレットを出すといううわさがあります。中国メーカーのタブレットも、これから面白いものがいろいろと出てきそうです。
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