iOS 15の「写真」アプリで進化した2つの機能 「撮影情報の閲覧&編集」と「メモリー」を試す:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(2/3 ページ)
9月20日に配信が始まった「iOS 15」。さまざまな機能拡張があったが、とくに面白いのは「For You」機能だ。写真の撮影日時や使用したカメラなどもわかるようになったが、これは10数年にわたるiPhoneシリーズユーザーの歴史をすべてまとめてくれる。
For You機能が強化されたiOS 15
続いて今回のメインである「For You」。
iOSが膨大な写真からいろんな提案をしてくれる「For You」機能。iOS 14までは過去の写真をスライドショーにした「メモリー」がメインだったが、iOS 15ではさらに「おすすめの写真」を出してくれるようになった。
「おすすめ写真」は特になんていうことはないといえばないのだけど、昔撮った写真からポンと1枚選んで出してくれる。それもけっこうバリエーションがあり、「そういえばあれはXX年前だったなあ」と懐かしくなったりする。まあ「大きなお世話じゃい」、あるいは「その写真、黒歴史」と思ったら無視すればいいのである。
ここで注目すべきは「メモリー」。過去のいろんな写真や動画をテーマ別に集めてムービーにしてくれる機能だ。場所だったり、日時だったり、被写体だったりというテーマで過去の写真からいい感じに集めてエフェクトをかけて自動的に作ってくれる。何をテーマにして作ったかはタイトルを見ると分かるようになっている。
で、何げなく「そういえば、こんなところにも行ったなあ」と再生してみると意外に面白い。途中に動画が混ざっているとより味わい深い。これは「福山市への旅行」というタイトルで、広島県福山市(ほぼ鞆の浦)を訪れたときの10年分くらいの写真から写真アプリが自動的に作ってくれたムービーだ。
iPhoneを縦位置で書き出すと縦位置の、横位置にして書き出すと横位置の動画を作ってくれる。で、iOS 14までは「どんな素材を選んでどんなムービーにするかはおまかせしてね」っていう機能で、曲の雰囲気を変えるとか長さを選ぶくらいしかやることがなかった。
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