iOS 15の「写真」アプリで進化した2つの機能 「撮影情報の閲覧&編集」と「メモリー」を試す:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(3/3 ページ)
9月20日に配信が始まった「iOS 15」。さまざまな機能拡張があったが、とくに面白いのは「For You」機能だ。写真の撮影日時や使用したカメラなどもわかるようになったが、これは10数年にわたるiPhoneシリーズユーザーの歴史をすべてまとめてくれる。
Apple Musicの楽曲をBGMに設定できる
iOS 15では自動的に作られた動画に対してカスタマイズできる。BGMと画像にかけるフィルターの組み合わせを選べるし、BGMも変更可能だ。「Apple Music」に入っていれば豊富な楽曲から選ぶことができる。
フィルターだけを変えることもできる。
さらに、「写真の管理」から採用する写真や動画を自分で選ぶこともできる。リストアップされた中からチェックしたりチェックをはずしたりしていけばいい。
かくして、写真アプリが作ってくれた「メモリー」をベースに自分でアレンジできるのである。「メモリー」では行先や日時のみならず、特定の人物の画像やペット写真を集めたものを作ることもあるし、面白いところでは「2011年のマジックアワー」なんてのがあった。2011年のたそがれ時に撮った夕景の写真だけを集めたものだ。
写真のセレクトもよく考えられているし(考えられているって言い方は変か?)、選曲もいい感じに合っているものを選んでくれるし、その上で自分であれこれアレンジできるわけで、この手の機能をあまり使ってない人も「For You」をタップしてみると楽しいかと思う。
たくさん素材があるほど楽しい
そして「メモリー」が作ってくれたムービーは動画ファイルとして書き出すことも、共有機能を使って送ることもSNSにシェアすることもできる。
この機能をより楽しむには「たくさんの素材」があった方がいい。筆者の場合、iCloudフォトを使い(もちろん有料の契約をしています)、「iPhone 3G」から「iPhone 13 Pro」までの約13万枚の写真と約2000個の動画が記録されていて、いつでも引っ張り出せるようにしてある。だからメモリーが10年前の写真をひっぱりだして、忘れかけていた夕暮れの記憶を呼び起こしたりしてくれるのだ。
iPhoneで写真を撮るメリットの1つはそれだ。クラウドを使えば古い写真もちゃんと保管して、機種変更してもずっと引き継いでくれるので、iPhoneを使い始めて以降の写真を全部保管していつでも引っ張り出せる。iCloudフォトと組み合わせて長く使い続けると、どんどん威力を発揮する「メモリー」機能なのである。
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