ドコモオンラインショップが「クレジットカード決済」の要件を厳格化 「3Dセキュア 2.0」対応カードが必須に
NTTドコモの直販サイト「ドコモオンラインショップ」で商品代金をクレジットカードで支払う場合の条件が厳格化された。1月12日以降は、「3Dセキュア2.0(EMV3Dセキュア)」に対応するカードを使うことが必須となる。
NTTドコモは1月12日から、「ドコモオンラインショップ」において商品代金をクレジットカード(※1)で支払いする場合の要件を厳格化した。同日以降は、2020年11月から提供が始まっている新しい本人認証方法「3Dセキュア2.0(EMV3Dセキュア)」に対応するクレジットカードの利用が必須となる。
(※1)クレジットカードの決済システムを利用するデビットカードやプリペイドカードを含む(一部を除く、以下同)
同日時点において、ドコモオンラインショップの商品支払いで3Dセキュア2.0に対応するカード発行会社は以下の通り。ただし、カードの券種によっては3Dセキュア2.0を利用できなかったり、利用する際に別途申し込みが必要だったりすることもある。手持ちのカードが3Dセキュア2.0に対応しているかどうかは、カード発行会社のWebサイトや窓口で確認してほしい。
- NTTドコモ(dカード)
- ユーシーカード
- ジェーシービー(グループ会社が発行するJCBカードを含む)
- 三菱UFJニコス(MUFGカード/UFJカード、DCカード、NICOSカード)
- 三井住友カード
- アメリカン・エキスプレス(American Express)
- 三井住友トラストクラブ(Diners Club)
- クレディセゾン
- 楽天カード
- オリエントコーポレーション(オリコカード)
- イオン銀行(イオンカード)
- ジャックス
- トヨタファイナンス(TS3カード)
- ライフカード
- 日専連(日専連カード)
その他のカード発行会社にも今後対応予定
今回の措置に先立って、ドコモでは月額料金の支払い方法の登録(変更)をオンラインで行う場合に、クレジットカードを指定する際は3Dセキュアへの登録を必須化している。
月額料金の支払い方法として指定する場合は、上記に加えて以下のカード発行会社にも対応している。ただし、1月12日時点ではドコモオンラインショップの商品代金の支払いには利用できない。
- セディナ(セディナカード/OMCカード)
- アプラス
同社は今後、決済に対応するカード発行会社を順次拡大する予定だという。
3Dセキュア2.0とは?
3Dセキュア2.0は、インターネット上での本人認証方法「3Dセキュア」の新バージョンで、以下のような特徴を持っている。
- 「リスクベース認証」への対応(※2)
- リスクの少ない取引では認証手続きを省略可能
- リスクがあると判定された取引のみ認証画面が表示される
- カードの利用登録(決済を伴わない有効性の確認)への本格対応
- 認証方法の多様化(生体認証、SMS/メール認証、アプリ認証など)
- アプリ内決済への対応(従来はWebブラウザでの決済が前提だった)
端的にいうと、従来の3Dセキュア(3Dセキュア1.0)と比べると、リスクの低い決済や手続きにおける手間が省けることが大きなメリットだ。
(※2)「リスク」の判定基準はカード発行会社により異なります
3Dセキュア2.0では、リスクが少ないと判定された取引では認証そのものを省略されることがある。認証が入る場合でも、SMS/メール認証やアプリ認証など、従来よりも簡便な方法で行えるようになっている(出典:Visa)
本人認証サービスの名称は、カードの決済ブランドによって以下の通り異なるが、基本的な仕組みは共通である。
- Visa:Visa Secure
- Mastercard:Mastercard ID Check
- JCB:J/Secure
- American Express:American Express SafeKey
- Diners Club:Diners Club ProtectBuy
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