ニュース
Xiaomi製スマホで「緊急通報ができない」トラブル デュアルSIM運用時に発生する可能性:暫定回避策あり
Xiaomi製のスマートフォンの一部において、特定の条件が重なると緊急通報ができなくなるトラブルが発生した。同社はソフトウェア更新で対応する予定だが、それまでの間は暫定的な対応策を講じる必要がある。
Xiaomi(シャオミ)は1月28日、同社製スマートフォンの一部機種において、一定の条件を満たすと緊急通報(110番/118番/119番への発信)が行えない場合があることを明らかにした。対象となる機種では現在ソフトウェア更新の準備を進めており、それまでは同社が案内している回避策を講じる必要がある。
事象の概要
緊急通報を行えない可能性があるのは、以下の条件を全て満たした場合となる。
- デュアルSIM機能を有効にしている
- SIMカードが2枚共に音声通話に対応している
- 「通話のデフォルト」を「毎回確認」に設定している
- 緊急通報を行う直前に「SIM2」で着信または発信を行った
類似の事象は、デュアルSIM対応のiPhoneやPixelシリーズでも発生したが(いずれも解消済み)、今回の事象はSIMカードが2枚共に音声通話対応である場合に発生しうるという点が異なる。
- →eSIM対応のiPhoneで「緊急通報」できない事象が確認される モバイルデータ通信を「データ通信専用SIM」で行うと発生する可能性
- →Pixel 6/Pixel 6 ProでデュアルSIMを使うと「緊急通報」できない可能性 ソフトウェア更新で解決予定
対象となる機種と暫定回避策
この不具合が発生する可能性がある機種は以下の通り(いずれも日本向けモデル)。
- Redmi Note 9S
- Redmi Note 10 Pro
- Mi Note 10 Lite
- Mi Note 10
- Mi Note 10 Pro
- Mi 11 Lite 5G
- Xiaomi 11T
- Xiaomi 11T Pro
先述の通り、上記の機種では不具合を解消するためのソフトウェア更新が行われる予定となっている。それまでの間は、以下のいずれかの措置を講じることで問題なく緊急通報を行える。
- 緊急通報番号の前に「186(発信者番号通知)」を付けてダイヤルする
- 「通話のデフォルト」をSIM1かSIM2に固定する
関連記事
- Pixel 6/Pixel 6 ProでデュアルSIMを使うと「緊急通報」できない可能性 ソフトウェア更新で解決予定
Googleのスマートフォン「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」において、デュアルSIMを有効化した上で一定条件を満たすユーザーにおいて緊急通報が正常に行えない不具合が判明した。当面の間は緊急通報時に設定変更をする必要がある。 - eSIM対応のiPhoneで「緊急通報」できない事象が確認される モバイルデータ通信を「データ通信専用SIM」で行うと発生する可能性
大手キャリアなどが、eSIM対応のiPhoneにおいて緊急通報ができないことがある旨を注意喚起している。この事象が発生する条件は限定的であるため、多くのユーザーは気にしなくて良いが、当てはまる場合は回避策をチェックしておこう。 - Xiaomiの「Mi 11 Lite 5G」が7月2日発売 FeliCaやSnapdragon 780Gを搭載、4万3800円
Xiaomiが、5G対応スマートフォン「Mi 11 Lite 5G」を7月2日に発売する。日本独自の機能としておサイフケータイに対応する。厚さ6.8mm、重量159gという薄型軽量ボディーも特徴としており、Xiaomiは「世界最薄の5Gスマートフォン」をうたう。 - ミドルレンジスマホを再定義――Xiaomiが「Redmi Note 10 Pro」を4月16日に発売 1億800万画素カメラと120Hzディスプレイを搭載して3万4800円(税込み)
Xiaomiのサブブランド「Redmi」から「ミドルレンジスマートフォンを再定義する」という意欲作が登場する。1億800万画素カメラと120Hzディスプレイを搭載して3万4800円(税込み)という手頃な価格を実現したことが特徴だ。【訂正】
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.