自転車ながらスマホを防ぐオンライン授業キット KDDIが学校に無償提供
KDDIは4月6日、「自転車ながらスマホ」の危険性をオンラインで体験できる「自転車ながらスマホを防ぐオンライン授業キット」の無償提供を始めた。自転車乗車中の交通事故が多い高校生を中心に、全国の学校の授業で利用できるよう無償提供するとしている。3月14日には、東京都の北豊島高等学校で授業キットを活用したトライアル授業を実施。
KDDIは4月6日、自転車に乗りながらスマートフォンを操作する「自転車ながらスマホ」の危険性をオンラインで体験できる「自転車ながらスマホを防ぐオンライン授業キット」の無償提供を始めた。
授業キットは、「自転車ながらスマホ」による周囲への注意力低下を模擬体験できる学習教材。昨今の社会課題となっている「自転車ながらスマホ」の防止を目的にKDDIが制作した。自転車乗車中の交通事故が多い高校生を中心に、全国の学校の授業で利用できるよう無償提供するとしている。
4部構成の動画で、「ながらスマホ」の実態と事故事例、自転車走行中の危険性、高額賠償への備えの必要性などを学べる。スマートフォンの専用チャットアプリと自転車乗車時の視線動画を用いて、通常の自転車乗車時と比較し「自転車ながらスマホ」による注意力低下を疑似体験できる。専用チャットツールはQRコードを読み込むと利用可能
生徒が、PCなどで自転車乗車時の視線動画を視聴すると、自転車乗車中の注意すべき場面に注意マークが表示される。スマートフォンと専用チャットツールでメッセージのやり取りをしながら、視線動画に映る注意マークをカウントする。メッセージのやり取りにより注意マークのカウント数が減少し、通常の自転車乗車時と比べ「自転車ながらスマホ」によって周囲への注意力がどの程度低下するのかを疑似体験できる。
先生は、授業キットの活用により、通常のオンライン授業を実施する要領で、手軽に授業を行える。生徒は、リアルに近い体験を通じて、「自転車ながらスマホ」の危険性や問題点を自発的に考えることが可能だとしている。
3月14日には、東京都の北豊島高等学校で授業キットを活用したトライアル授業を実施。受講した生徒からは「スマホを使う時は、いったん止まってから画面を見ようと思った」という声や、先生からは「授業後の生徒たちの反応が良く、今後も本教材を使用していきたい」という声があったという。
KDDIは今後も、「自転車安全・安心プロジェクト」の展開を通じて、安全・安心なスマホ利用の啓発活動を行うとしている。
関連記事
- NTTコムが“テレワーク用PC”の取り扱いを開始 モバイル通信やセキュリティ対策も提供
NTTコミュニケーションズは、4月3日に企業向けVPN「Arcstar Universal Oneモバイル」の対応端末としてテレワーク用PCを提供開始。セキュリティ対策を採用し、モバイル通信やセキュリティの設定が不要ですぐにテレワークを始められる。 - リクルート、インドネシア向けオンライン学習動画サービス「Quipper Video」スタート
リクルートマーケティングパートナーズと海外子会社Quipper Limited社は、インドネシアでオンライン学習動画サービス「Quipper Video」をスタートした。 - 「自転車ながらスマホ」の危険性をVRで体験――KDDIなど3社が啓発活動
KDDI、ナビタイムジャパンとau損保が、携帯電話・スマートフォンの「ながら運転」の危険性を啓発するプロジェクトの第2弾を開始する。VRコンテンツも用意し、KDDIが主催・協賛するイベントを中心に体験コーナーを設けるという。どれくらい“危険”なのか、体験してみた。 - アリババ、約300人のビデオ会議が可能なスマホアプリ「DingTalk Lite」提供
アリババグループは、同社が提供するコミュニケーション・プラットフォームのライト版アプリ「DingTalk Lite」をリリース。300人以上が同時に参加できるビデオ会議機能、最大1000人が参加できる高精細ライブ配信機能、1対1のチャット機能などを利用できる。 - テレワークをもっと快適に! タブレットやスマホでPCのディスプレイを拡張しよう
テレワークを快適にするツールの1つが、PC用の外付けディスプレイ。しかし、すぐに用意できるとは限らない。であれば、手持ちのタブレットやスマートフォンを使ってみるのはいかがだろうか?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.