ライカのスマホ「Leitz Phone 2」を深掘り AQUOS R7とはどこが違う?(3/4 ページ)
11日18日発売のライカのスマホ第2弾「Leitz Phone 2」。ベースモデルのAQUOS R7と比較しつつ、Leitz Phoneならではの機能を中心に紹介する。
Leitz Looks以外の撮影モードはAQUOS R7準拠
Leitz Phone 2のカメラ機能のうち、Leitz Looksはライカ本社が独自に開発しているが、それ以外の撮影モードはライカ監修・シャープ開発のAQUOS R7に準じたもの搭載する。具体的には、AIオート撮影、ポートレートモード、マニュアル写真モード(RAW撮影)、ナイトモード、ハイレゾモード(フル画素記録)、8Kビデオ撮影モードなどを搭載する。
これらの撮影モードでは、シャープがソフトウェアを調整し、ドイツのライカ本社のエンジニアが写りを評価してフィードバックするという流れで開発を行っている。ハードウェアをAQUOS R7と共用しているため、写りの傾向も原則として同等という。
AQUOS R7と比べると、UI(ユーザーインタフェース)にはやや違いが見られる。撮影時のプレビュー画面には、「ブライトフレーム」と呼ばれる撮影枠が表示される。これは、画面表示上のズーム倍率が1倍なら24mm相当、2倍なら48mm相当という35mm判換算での画角を示すもので、構図決めの手助けになる。
AQUOS R7では「倍率表示をタップして上下スライドでズームする」操作が追加されてデジタルズームが使いやすくなっているが、Leitz Phone 1でブライトフレームが動作している場合は倍率表示をタップすると0.7倍(19mm相当)、1倍、2倍をトグルする仕様となっている。任意の画角にズームするためには、2本指のピンチアウト操作が必要だ。
ライカの世界観を演出するオリジナルウィジェット
ソフトウェアではLeitz Phone独自の要素として、2つのホーム画面ウィジェットを搭載する。1つは前機種Leitz Phone 1から引き継いだ「The LFI Widget」。世界中のライカフォトグラファーが投稿した写真をスライドショーとして表示するウィジェットだ。
Leitz Phone 2では、新たに「Golden Hour Widget」も追加された。日の出前や日没後の、薄明りで幻想的な写真が撮れるゴールデンアワー(マジックアワー)を示すシンプルなウィジェットだ。なお、Leitz Phone 2では単体の天気アプリを搭載していないため、このウィジェットをタップしても何も起こらない。
細かな点としては、ロック画面の時計や、カメラアプリの倍率表示でライカのカメラ製品に刻印されているフォントを採用し、ライカの世界観を演出している(ただし、システムフォントとしては利用できない)。プリセット壁紙には、幻想的な風景やポートレートなど39枚の写真が用意されている。
この他、ソフトウェアの中身はAQUOS R7に準拠する。設定項目の「AQUOS便利機能」の代わりに「便利機能」という同等の項目があり、スクロールオートやPayトリガー、テザリングオートなどを設定できる。スマホがしゃべりだす音声アシスタントのエモパーも搭載している。
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