ニュース
KDDI、屋久島の白谷雲水峡をエリア化 国内キャリアで初
KDDIは、鹿児島県屋久島町にある白谷雲水峡のエリア化対策を完了。白谷雲水峡の駐車場から登山道の一部で携帯電話が利用できるのは、国内通信事業者で初となる。
KDDIは、12月8日に鹿児島県屋久島町にある白谷雲水峡のエリア化対策完了を発表した。白谷雲水峡の駐車場から登山道の一部で携帯電話が利用できるのは、国内通信事業者で初となる。
白谷雲水峡は世界遺産である屋久島の原生林の自然を観賞できる場所として、1974年に屋久島自然休養林に指定されている。屋久島国立公園内のため新たな工作物の設置に制限があり、電気や通信回線がないこと、地形や樹木などの影響が大きいことなどでエリア化が難航していた。
本取り組みでは既に設置済みの建物へ基地局を設置し、電気は白谷雲水峡にある屋久島町の小型水力発電機を利用。景観に配慮すべく通常の約2mのアンテナではなく30cmの小型アンテナを導入し、シミュレーションに加え、実際に機材を設置して電波実験を実施した。
関連記事
- 黒部峡谷鉄道の全区間で「au」が利用可能に 携帯キャリアで“国内初”
KDDIは富山県にある黒部峡谷鉄道の全区間でau通信のエリア化対策を2022年8月に完了。始発駅の宇奈月駅から終点の欅平駅まで全区間で、auの携帯電話が使えるようになったと9月29日に発表した。国内通信事業者で初めてのこと。 - へき地の基地局における通信品質を改善 KDDIがauネットワークに衛星ブロードバンド「Starlink」を採用
KDDIが、米SpaceXが提供する衛星ブロードバンドサービス「Starlink」をau基地局のバックホール回線の1つとして採用する。山間部や島しょ部など、光ファイバーの敷設が難しい場所に設置された基地局において、通信品質の向上が期待される。 - au 5Gのエリアが拡大 鉄道沿線や商業地域など
KDDIが、au 5Gエリア拡大の取り組みを発表した。鉄道沿線(特にホーム)における5Gエリア化を進めた他、全国の80駅の半径500m以内の商業地域の5Gエリア化も推進したという。 - KDDI、山手線&大阪環状線を5Gエリア化 「鉄道路線5G化」宣言も
KDDIは、JR東日本の山手線全30駅とJR西日本の大阪環状線全19駅の5Gエリア化を完了。鉄道路線を5Gエリア化する「鉄道路線5G化」宣言も行い、2021年度末までにJRと私鉄を含む関東21路線、関西5路線の5Gエリア化を目指す。 - ドコモ、富士山頂を5Gエリア化 尾瀬国立公園のエリア化も
NTTドコモは、富士山の山開き期間中に富士山頂の剣が峰付近で「瞬速5G」や4G/3G通信を提供。尾瀬国立公園では山小屋のエリア化を順次拡大し、9月までに27の山小屋で4G/3G通信を利用できるようになる予定だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.