2022年を振り返る(3月編):手頃で5G対応の「iPhone SE(第3世代)」は強い/auの3Gサービス終了:Mobile Monthly Top10
1年間でよく読まれた記事を月単位で振り返る「Mobile Monthly Top10」。2022年3月はAppleから発売された「iPhone SE(第3世代)」に関する記事がよく読まれました。
2022年も、残りわずかとなりました。ITmedia Mobileのアクセスランキングを月単位でチェックしつつ、この年を振り返っていこうと思います。今回は、3月における記事のアクセス数のトップ10を紹介します。
ITmedia Mobile Monthly Access Top10
2022年3月1日〜2022年3月31日
- 「iPhone SE(第3世代)」と「iPhone 12 mini/13 mini」を比較 今買うならどれ?
- 携帯電話の「対応バンド」が新たな“縛り”に? 総務省の会合で議論へ
- 「iPad Air(第5世代)」はiPad Pro並みに性能が向上したが、悩ましいデバイスだ
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日本時間の3月9日早朝、Appleが「iPhone SE(第3世代)」を発表しました。見た目こそ第2世代から変わらず「iPhone 8」をベースとしていますが、新たに5G NR(5Gの通信規格)に対応したことが特徴です。3月の記事別のアクセス数では、1位と4位がこのiPhone SE(第3世代)に関する記事となりました。
iPhone SE(第3世代)は、現行のiPhoneとしては“唯一の”Touch ID搭載モデルで、かつ最も手頃なモデルとなっています。それでいて、5Gにしっかりと対応しています。私の回りで購入したという人(複数)に“一番の”動機を聞くと、5G対応を大前提とした上で「指紋認証できる」と「価格が安い」がおおむね半々でした。価格重視で選ぶケースが多いと思いきや、指紋認証を重視している人も少なからずいるのだなという印象です。
一方で、メインストリームのiPhoneはFace ID(顔認証)にこだわり続けています。指紋認証とは異なり肌荒れなどで認証が通らないということはなく、iPhone 12以降であればiOS 15.4以降でマスクをしたままでも認証できるオプションが追加されました。ただ、使う度に画面(厳密にはインカメラ周辺)を見ないといけないということを“面倒”に感じる気持ちは分からなくもありません。
Androidスマートフォンでは「画面に埋め込んだ指紋センサー」も比較的市民権を得ていて、Googleも「Pixel 6」以降の機種では光学式の指紋センサーを画面内に埋め込んでいます。「Face IDとTouch IDの両方を搭載すること」自体は技術的には可能ですが、Appleはかたくな(?)に“併載”へのかじ切りをしようとしません。「よりスペックが高い方(モデル)で指紋認証を使いたい」というニーズもあると思うのですが……。
読者の皆さんは、顔認証と指紋認証、どちらが好みですか?
3月といえば、やはりau(KDDIと沖縄セルラー電話)が3G携帯電話サービス(CDMA 1X WIN)を終了したこともニュースとしては欠かせません。記事としては、サービス終了に当たっての注意点をまとめた記事がアクセス数の8位に入りました。
auの3Gサービスは、NTTドコモやソフトバンクとは異なる「CDMA2000」という規格を使っており、端末も同規格に対応するものを用意する必要がありました。そんなこともあり、データ通信専用規格であるLTEにおいて音声通話を実現する「VoLTE」が登場すると、auは通話対応4G LTE端末のVoLTE“専用”化を進め、端末の調達面での課題を克服していきました。ごくごく一部の機種(契約)を除き、auのVoLTE端末は3G通信/通話非対応となりましたが、4G LTEのエリア改善が進み「3G使えないと困るんだけどなぁ」ということが減っていったことも、懐かしい思い出です。
早々と「3G非対応」としたことが奏功した面もあり、auは他キャリアに先駆けて3Gサービスを終了することができました。今後、ソフトバンクは2024年3月31日、ドコモは2026年3月31日をもって3G通信サービスを終了する予定で、既に付帯サービスの縮小が始まっています。
3Gサービスの完全終了で気になるのは訪日客のローミングですが、海外でもLTE(4G)は普及しているので、それほど大きな実害は出ないと思われます。よくよく見るとまだGSM(2G)や3Gが欠かせない国/地域がありますが、あと3年ちょっとあれば状況も変わるでしょうし……。
ともあれ、携帯電話にいろいろな変化をもたらしたauの3Gサービスには「お疲れ様でした」という言葉をかけたいと思います。
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