2022年を振り返る(5月編):楽天モバイル“0円廃止”の衝撃 常識は「覆す」ことが正義?:Mobile Monthly Top10
1年間でよく読まれた記事を月単位で振り返る「Mobile Monthly Top10」。2022年5月は楽天モバイルの新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」に関連する記事がよく読まれる傾向にありました。
ITmedia Mobile Monthly Access Top10
2022年5月1日〜2022年5月31日
- 事前チャージ不要の「PayPayあと払い」と「PayPayカード」はどちらがお得?
- 楽天モバイル“0円撤廃”で業界に波紋 常識を覆す新プランは受け入れられるのか
- 楽天モバイルが新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」発表 月額0円は撤廃、7月から自動移行
- 今、あえて「イヤフォンジャック」付きのスマホを選ぶべき理由
- iPhoneのストレージが足りないときに空き容量を確保する方法
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5月のアクセス数の1位は、「PayPayあと払い」と「PayPayカード」のサービスを比較する記事でした。両者ともにPayPayカードが提供するサービスで、前者は事実上“カードレスのPayPayカード”と見なすこともできます。カード発行の手間が省ける分、早く使い始められることがメリットですが、PayPayが使えないリアル店舗での決済を考えるとリアルなPayPayカードがあった方がいいよなぁ、とも思う次第です。
一方で、5月は楽天モバイルが料金プランを改定することが大きく注目を集めました。そのこともあり、トップ10のうち2位、3位と10位は改定に関する記事が入っています。
楽天モバイルのキャリア(MNO)サービスは2020年4月以来、1名義当たり1回線に限り「月額0円から」を前面に出したプロモーションをしてきました(2回線目以降は月額1078円スタート)。しかし、新しい「Rakuten UN-LIMIT VII」では、1回線目でも月額1078円スタートとなり、月額0円での維持が不可能となりました。多くの楽天モバイルユーザーにとって、そのことは大きな衝撃だったようです。情報を少しでも集めようと、Rakuten UN-LIMIT VIIに関する記事を探して読む人が増えたのかもしれません。
Rakuten UN-LIMIT VIIをよく見てみると、月額0円からの利用ができなくなったこと以外は「Rakuten UN-LIMIT VI」から提供条件が大きく変わることはなく、毎月1GB超の通信をしている場合は経済的負担(=月額料金)に変わりもありません。楽天グループのグループ企業が提供しているサービスを併用している場合は特典が増えるので、見方次第ではおトク度は増します。
個人的には、楽天モバイルの料金プランは「最初から月額1078円でも良かったのでは?」と考えていました。「月額0円」を取りやめることは「通信サービスをしっかりと維持する上では仕方ない」という立場です。しかし、想像以上に多くの人が「月額0円」という点に魅力を感じて楽天モバイルに来たのだなと感じさせる騒動ではありました。
「常識を覆す」というキーワードのもと、いろいろな施策を実施してきた楽天モバイル。自ら覆した「常識」を再度覆すことになってしまったことは、かなり評価が分かれることになったなと……。
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