ソニー・ホンダモビリティが新EVコンセプト「AFEELA」発表、5G・Snapdragon搭載
ソニー・ホンダモビリティは、CES 2023にてEVの新コンセプト「AFEELA(アフィーラ)」を発表した。QuallcommのSoCを搭載し、高度な先進運転支援システムに対応する。
ソニー・ホンダモビリティは、CES 2023にてEVの新コンセプト「AFEELA(アフィーラ)」を発表した。
AFEELAはソニー・ホンダが2025年後半に発売する予定の市販初号機のベースとなるプロトタイプモデル。「ソフトウェア主導のモビリティプラットフォーム」を指向し、従来のクルマの設計にとらわれないデザインを追求したEVとなっている。
車内でのエンターテインメント体験や、自動車のユーザーインタフェース(UI)などの操作性については、ソニーのノウハウを活用する。「知性を持った存在としてモビリティ」をコンセプトとしており、前面には「メディアバー」と呼ばれるディスプレイを装備。クルマから語りかけるように情報を表示するという。
5Gによるモバイルネットワーク接続をサポートし、OTAによるソフトウェア更新に対応する。クルマの内外に備えた45個のセンサーを装備し、世界最高水準の自動運転と先進運転支援システムの搭載を目指すとしている。ネットワーク接続やデジタルコックピットの制御などの主要機能には、Quallcommの車載向けSoC「Snapdragon Digital Chassis」を採用し、合計800TOPS以上の演算性能を備える。
車内エンターテインメントにおいてはソニー・ホンダと米Epic Gamesとの協業も発表された。オンラインゲームの「フォートナイト」や3D制作ツールのUnreal Engineを開発する同社ともに、新たな車内エンターテインメント体験を検討していくという。
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