OPPOの折りたたみスマホ第2弾「Find N2」は何が変わった? 触って実感したこと:山根康宏の海外モバイル探訪記
OPPOが折りたたみスマートフォンの第2弾モデル「OPPO Find N2」を中国で発売しました。横折り式モデルFind N2の特徴は、他社の同型モデルと比べて本体サイズがコンパクトなこと。Find NからFind N2への最大の進化点はヒンジ部分の構造改良で、パーツを少なくしてより薄くなっています。
OPPOは2022年12月15日に折りたたみスマートフォン「Find N2」「Find N2 Flip」を中国で発表しました。Find N2は2021年発売モデル「Find N」の後継機、Find N2 FlipはOPPO初の縦折り式のモデルです。今回はFind N2を触る機会があったので簡単に試してみました。
横折り式モデルFind N2の特徴は、他社の同型モデルと比べて本体サイズがコンパクトなこと。閉じたときのディスプレイサイズは5.54型、解像度は1080×2120ピクセルでアスペクト比は18:9です。閉じるとかなりコンパクトで片手でも楽に操作することができます。なお、先代のFind Nは5.49型(988×1972ピクセル)だったので、サイズと解像度が若干向上しています。
背面デザインは日本では発売されなかった「Find X3」「Find X5」シリーズに類似した、カメラ周りの台座を段差なく滑らかな曲面で背面に融合させた形状になっています。このデザインはちょっと独特で、アウトカメラ部分の存在をエレガントなものにしてくれます。カメラは5000万画素のメイン+4800万画素の超広角+3200万画素の2倍望遠とかなりの高性能。ハッセルブラッドとコラボしており「HASSELBLAD」のロゴも見えます。
Find NからFind N2への最大の進化点はヒンジ部分の構造改良で、パーツを少なくしてより薄くなっています。閉じたときの大きさは73(幅)×132.6(高さ)×15.9(奥行き)mmから72.6(幅)×132.2(高さ)×14.6(奥行き)mmへと薄くなり、重量は275gから233gと大幅に軽くなりました。しっかりと本体を開閉するヒンジですが、パーツが多いと本体重量にも影響を与えていたわけです。
本体を閉じたときに隙間のない「ゼロギャップ」構造は前モデルと同様です。こうしてみるとカメラ部分はやや出っ張っていますが、前述した曲面デザインにより、出っ張りをあまり目立たなくさせています。
本体を開くとヒンジ部分がホコリの侵入を防ぐ小さなカバーで保護されていることが分かります。奥行きは7.4mmで、Find Nの8.0mmより薄くなりました。実際に比べてみるとFind N2は「軽くて薄い」ということが実感できます。
開いたときのディスプレイサイズは7.1型(1792×1920ピクセル)で、これはFind Nと変わっていません。さすがに折りたたみディスプレイは同じものを使っているのでしょう。側面からショートカットボタンを呼び出せばアプリの2分割表示も簡単に行えます。なおスタイラス「OPPO Pen」による手書き入力も可能になりましたが、今回は試せませんでした。
カメラは前述の通り高性能。静止画、動画どちらも最大でデジタル20倍ズームまで対応します。OPPOが開発した画像処理AIチップ「MariSilicon X」も搭載しているので、夜景もシャッターをサクサクと切れます。カメラフォンとしても十分使えるのがFind N2の魅力です。
さて、折りたたみモデルは開く・閉じるだけではなく、本体を曲げたまま使えます。机の上に置いて動画を見るのにも便利です。またカメラなどのアプリは分割表示モードとなるため操作がしやすくなります。
Find N2は45度から125度の間で使うことが可能。実際に折り曲げてみると、確かにその角度でヒンジが止まってくれました。
ところで、折りたたみディスプレイはヒンジ部分の折り目や筋が気になります。Find N2はサムスンの「Galaxy Z Fold4」のようにはっきりとした筋は見えません。しかし折りたたんだときにディスプレイがヒンジ部分に逃げる構造のため、画面を暗くして光の当て方を変えるとやや筋が見えます。しかし一般的な使い方をしている分にはほぼ気になりません。
Find N2は2世代目となる折りたたみモデルだけに、さまざまな改良が加えられています。他の改良点としてはバッテリーが4520mAhとなり、わずか(20mAh)の増量にとどまっていますが、急速充電は66Wとなり、前モデルの33Wの倍速になりました。グローバルでの販売にも期待したいものですね。
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