Qualcomm、XRプラットフォーム「Snapdragon Spaces」でKDDIやNTTコノキューと協業 XiaomiやOPPOの対応製品も:MWC Barcelona 2023
米Qualcommと国内外の携帯キャリア7社は「MWC Barcelona 2023」において、XR開発プラットフォーム「Snapdragon Spaces」の製品開発において協力関係にあるとアピールした。
米Qualcommと国内外の携帯キャリア7社は「MWC Barcelona 2023」において、XR開発プラットフォーム「Snapdragon Spaces」の製品開発において協業すると発表した。
Snapdragon Spacesは、QualcommのXR開発プラットフォームで、メタバース空間を表示するVRディスプレイや、現実空間に重ねて案内を表示するARグラスなどの開発が進められている。
協業を発表した7社はKDDI、NTT コノキュー(NTT QONOQ、NTTドコモの子会社)、中国移動、Deutsche Telekom、T-Mobile、Telefonica、Vodafone。
このうちKDDIとは、複数年に渡る提携が発表されている。両社は日本におけるXRのユースケース拡大と、開発者プログラムの展開において協力するとしている。
KDDIの上月勝博氏(事業創造本部 XR推進部長)は、Qualcommの発表に寄せたコメントで「XRの活用は新たな顧客体験を提供し、通信キャリアの本業であるデータ通信を増加させるため、非常に大きな期待を寄せているが、デバイスごとに開発環境が異なるため、開発規模の拡大が困難と認識している。この課題を解決するため、Snapdragon Spacesを支援している」と言及した。
また、KDDIは具体的な取り組みとして、スマートグラスを活用して展示作品を解説する「au SMARTGLASSES ビジュアルガイド」への移植を進めていることを明らかにしている。
NTTコノキューからは取締役の岩村幹生氏が「NTTコノキューは2023年10月にXRビジネスを推進するために設立された会社。XRデバイスは当社の価値提案の基盤となるものであり、この新しいフロンティアにおいてQualcommとSnapdragon Spacesと協力できることをうれしく思う」というコメントを寄せている。
XiaomiやOPPOがXRデバイスを投入
Qualcommの発表では、Snapdragon Spaces対応のXRデバイスを投入するOEMメーカーについても言及している。
XiaomiはMWC 2023にあわせて、「Xiaomi Wireless AR Glass Discovery Edition」を発表している。 126gという軽量設計のARグラスで、プロセッサとしてSnapdragon XR2 Gen 1を搭載。Xiaomi独自の低遅延通信技術により、有線接続並みの低遅延で利用できるとしている。
また、OPPOはSnapdragon 8 Gen 2を搭載するOnePusブランドのスマートフォン「OnePlus 11 5G」と併用して、新たな頭部装着型AR体験を実現するMRデバイスを投入する計画があるとしている。
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