Googleの対話型AIサービス「Bard」が日本語に対応 Gmailにエクスポートも可能に
Googleが5月11日、対話型AIサービス「Bard」を日本語に対応させた。Bardは、Googleの大規模言語モデル(LLM)であるPaLM2を利用したサービス。Bardの回答をGmailに出力することも可能になった。
Googleが5月11日、対話型AIサービス「Bard」を日本語に対応させた。
GoogleのWebサイトにアクセスし、「順番待ちをする」を選択して順番待ちリストに登録すると、利用可能になる。
Bardは、Googleの大規模言語モデル(LLM)であるPaLM2を利用したサービス。言語のパターンを拾い上げ、文章の中で次に来る確率の高い単語の予測を学習する。これにより、幅広い質問(プロンプト)に対して柔軟に回答できるとしている。ただしBardは試験運用中のサービスであるため、生成される回答は不正確または不適切な場合があるとしている。
Bardで調べた内容は「Googleで検索」ボタンから関連トピックを検索できる。また、「メールの文章に使いたい」という要望があったことから、Bardの回答内容をGoogleドキュメントやGmailにエクスポートすることが可能になった。「他のドラフトを見る」からは複数の回答を確認できる。別の回答を知りたい場合、新しい回答を依頼することもできる。
11日からは日本語と韓国語に対応し、今後は40言語に対応する予定。さらに、Bardの回答が画像でも表示される機能を英語版で導入する予定。
今後は、Google ドキュメント、Google ドライブ、Gmail、Google マップなどのGoogleサービスの拡張機能として、Bardを組み込むことも予定している。
関連記事
- Googleの対話型AI「Bard」を試してみた ChatGPTやBingよりも優れている点は?
Googleが3月に一般提供を開始した実験的な会話形AI「Bard」。これまで米国と英国からしか利用できませんでしたが、4月18日から日本からも利用が可能になりました。せっかくなので、新しいBingやChatGPT(GPT-3.5)とBardに同じ質問をして、その回答を比べてみました。 - Googleの対話型AI「Bard」米/英で一般公開 ユーザーからのフィードバックを募集
Googleは3月21日(現地時間)、対話型AI「Bard」を米国/英国向けに一般公開した。現在不正確な情報を提供することがあるとして、フィードバックを募集している。 - Googleの会話型AIサービス「Bard」はなぜChatGPTに後れを取ったのか?
Googleが、対話アプリケーション用言語モデル(LaMDA)を搭載した実験的な会話型AIサービス「Bard」を発表しました。2022年11月に公開されたChatGPTに対抗するサービスとなります。当面は対話アプリケーション用言語モデル(LaMDA)のフル機能を利用できるわけではなく、Bardの回答が品質、安全性、信頼性などの基準を満たしていることを確認するとしています。 - 「ChatGPT」と「Microsoft Bing」は何が違う? スマホでの使い方から回答内容までを徹底比較
同じ言語モデル「GPT-4」をベースにした対話型AI「ChatGPT」と「Bing」。利用するにはどうすればよいのでしょうか。同じ質問をした場合、回答に差があるのかなどを検証しました。 - ChatGPTを利用する際にやってはいけない3つのこと
相変わらず話題に事欠かない、ChatGPTを始めとする会話形AI。既に調べ物や書類作成などのとっかかりとして日常的に使っているという人も多いでしょう。ChatGPTのようなサービスはうまく使えば有用な反面、気を付けなければいけないこともいくつかあります。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.