携帯電話に届く迷惑SMS、未然に防ぐには? 4キャリア/MVNOでの対策方法(3/3 ページ)
携帯電話に届く迷惑SMS、皆さんはどう対処しているだろうか。キャリアやMVNOで拒否する方法はあるのか。ない場合はどうすべきか、対処法をまとめた。
OCN モバイル ONE、IIJmio、mineoは危険なSMSを拒否できる?
MVNOについてはOCN モバイル ONE、IIJmio(Dプラン)、mineo(Dプラン)を例に挙げる。これらのサービスでは「危険SMS拒否設定」を無料で利用できる。SMSを介して行われるフィッシング詐欺対策を目的に、危険なサイトのURLや電話番号が含まれるSMSを自動で拒否する機能となり、ドコモが判定したフィッシングSMSを受信拒否できる。申し込み手続きや設定操作は不要だ。
IIJmio(Aプラン)、mineo(Aプラン)ではKDDIの「迷惑SMSブロック」が自動適用され、申し込み手続きや設定操作は不要だ。
ただし、mineo(Sプラン)では事前拒否サービスなるものは提供されていないため、端末からの手動拒否(後述)が必要となる。
個別にSMSを拒否する方法もある
ここまで紹介してきたサービスを使わずにSMSを拒否することも可能だ。1つは端末側で個別に受信拒否する方法。まずは届いたSMSの送り主の電話番号が企業(公式)のものなのかを調べ、偽の電話番号なら偽URLなどをクリックせず、iPhone/Androidから個別にブロックする。ただし、下記手順を踏んだとしても、拒否した電話番号と違う別の電話番号から迷惑SMSが届く可能性は大いにある。
iPhoneの場合は「メッセージ」アプリを開き、拒否したい相手を選び、「情報」をタップ。すると赤字で「この発信者を着信拒否」と表示されるので、それを選択する。
AndroidはGoogle Playで配信されているGoogle純正の「メッセージ」アプリから、拒否したい相手を選び、右上にある点が3つ並ぶメニューをタップする。最後に「詳細」を選択し、「ブロックしてスパムとして報告」をタップする。
もう1つはSMSを一括してブロックする方法だ。ただ、こちらはダイヤル/サービスコードでの操作が必要になるため、ドコモ回線を利用するサービスでなければ、設定/変更/登録解除はできない。
全てのSMSを拒否するには「*20184」→「発信」→「ネットワーク暗証番号4ケタ」→「1」→「1」→「終話」の順に設定する。解除は同じ手順でネットワーク暗証番号の後が「1」→「2」となる。文字通り全てのSMSを拒否することになるので、例えば知人や家族などとのやり取りにSMSを使っていると、それも届かなくなるため、これは得策といえない。
迷惑SMSだけが届かないようにするには、個別に指定した電話番号からのSMSを拒否するのがいいだろう。手順は次の通りとなる。まずは国内から「*20184」に発信。契約時に決めたネットワーク暗証番号を入力し、「5」(=個別番号拒否を設定する)を選択する。なお、メニューで選べる項目は以下となっている。
- SMS一括拒否を設定をするには「1」
- 非通知SMS拒否を設定するには「2」
- 国際SMS拒否を設定するには「3」
- 国内他事業者SMS拒否を設定するには「4」
- 個別番号拒否を設定するには「5」
- 個別番号受信を設定するには「6」
- すべての設定を解除するには「7」
- 設定状況を確認するには「8」
誤って知人や家族など、本来やり取りを行わなければならない相手の電話番号を拒否してしまった場合、「現在、設定が有効な登録番号は××件です。」というガイダンスの後、「2」を選択し、個別番号拒否(受信)を解除しよう。
関連記事
- 迷惑SMSを専用フォルダへ自動振り分け ドコモが「あんしんセキュリティ(迷惑SMS対策)」提供
NTTドコモは、10月27日に「あんしんセキュリティ(迷惑SMS対策)」を提供開始。フィッシング詐欺などの可能性がある迷惑SMSを専用フォルダへ自動で振り分ける。利用料金は月額220円(税込み)で、初回60日間は無料で利用可能だ。 - KDDI、不審なSMSを受信前に防ぐ「迷惑SMSブロック」2023年2月に提供予定
KDDIは、不審なSMSを自動で検知してユーザーの受信前に自動ブロックする「迷惑SMSブロック」を2023年2月に提供予定。au、UQ mobile、povoのユーザーが対象で、自動で本機能が適用される。 - ソフトバンク、迷惑SMS対策機能を無料で提供 Y!mobileやLINEMOも対象
ソフトバンクは6月23日から、ショートメッセージ(以下、SMS)を利用して行われるフィッシング詐欺を始めとする迷惑SMSへの対策として、「なりすましSMSの拒否」「URLリンク付きSMSの拒否」「迷惑SMSフィルター」の提供を始める。ショートメッセージ(以下、SMS)を利用して行われるフィッシング詐欺対策が目的。提供の対象はソフトバンク、Y!mobile、LINEMOのユーザーで、価格はいずれも無料。 - 2段階認証すら突破する場合も フィッシング詐欺から身を守るには? NTTドコモに聞く
携帯キャリアや宅配業者を装った、身に覚えのないSMSやメールが届いたことがある、という人は多いだろう。個人情報を盗まれてアカウントを乗っ取られたり、不正なアプリをインスールしたりする恐れがある。こうした「フィッシング詐欺」で被害に遭わないための対策をNTTドコモに聞いた。 - 不正アプリをインストールしてしまったら? 携帯各社がフィッシング詐欺へ注意喚起
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルは、通信事業者などを装うフィッシング詐欺へ注意喚起。被害を防ぐためにユーザーが注意すべき点や、不正なサイトへのアクセスや不正アプリのダウンロード時の対応についても案内している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.