iPhone/Androidの写真データをPCで確認・編集する方法 多彩な連携パターンまとめ(4/4 ページ)
スマホのカメラはどんどん高性能化していくが、ディスプレイサイズは大きく変わらない。高解像度の写真をきれいに加工するような場合には、PC上で大きなディスプレイなどを使った方がいいだろう。今回はスマホとPCを接続し、データを遣り取りする方法を紹介する。
USBケーブル経由でデータ連携
最も簡単なのは、ケーブルを使ったデータ連携です。AndroidまたはiPhoneとPCをUSBケーブルで接続すると、PC側からデバイスとして認識され、スマホの内部にアクセスできるようになります。
方法は次の通りです。
AndroidとWindows PCの場合
- スマホとPCをUSBケーブルで接続します
- スマホ側でUSB接続の通知が表示されたら、「ファイル転送」を選択します
- PC側でスマホがデバイスとして認識されたら、エクスプローラー(タスクバーにあるフォルダアイコン)を開いて、スマホのフォルダにアクセスします
AndroidとMac(OS X 10.5以降)の場合
- Android File TransferをMacにインストールしておきます
- (初回のみ)インストールを終えたAndroid File Transferを開いておきます
- Androidスマホのロック画面を解除してからMacとUSBケーブルで接続します
- Androidスマホ側にUSB接続の通知が表示されたら「ファイル転送」を選択します
- 自動的にMac上でAndroid File Transferウィンドウが開くので、必要な書類にアクセスします
iPhoneとWindows PCの場合
- iTunesをWindows PCにインストールしておきます
- インストールを終えたiTunesを開いておきます
- 画面ロック解除しておいたiPhoneとWindows PCをUSBケーブルで接続します
- iTunesウィンドウの左上にiPhoneのアイコンが表示されるので、それをクリックして必要な書類にアクセスします
その他の連携方法
ここまで、ほぼAndroidスマホを中心に紹介してきましたが、iPhoneとMacの組み合わせなら、あまり意識せずにスマホ・PC間のデータ連携が行えます。
例えば、iPhoneをMacとUSBケーブル接続すると、それ以外の操作をせずともFinder上にiPhoneが表示され、その中にアクセスすることができます。
その際に「Wi-Fiがオンになっているときにこの<デバイス>を表示」をオンにしておけば、同じWi-Fiネットワークに両方のデバイスが接続されているときに、Wi-Fi経由でデータ連携が可能となります。
さらにiPhoneやMacにはワイヤレスで複数ファイルを転送する「AirDrop」機能があります。これにより、写真や動画、ファイル、今見ているサイトのURLなどをiPhoneからMacへ簡単に転送することができます。
Androidでも、Samsung製であればSamsung Flowを使うことで、Samsung製スマホとWindows PCをシームレスに連携させられるようになります。
また、Windows 11を搭載しているPCであれば、モバイルデータ通信またはWi-Fi経由でAndroidスマホとシームレスに連携する方法があります。スマホのWi-Fiをオフにした状態ではデータ通信料がかかるので注意が必要です。
方法は以下の通りです。
- AndroidスマホにWindowsにリンクアプリをインストールしておきます
- PCの「設定」から「Bluetoothとデバイス」を開きます
- 「スマートフォン連携」の「スマートフォン連携を開く」をクリックします
- 開いたウィンドウの「開始」 をクリックします
- 「Windowsにリンクアプリの準備ができました」にチェックを入れ、「QRコードでペアリング」をクリックします
- スマホ側で「Windowsにリンク」アプリを開き「PCのQRコードの準備はできていますか」が表示されたら「続行」をタップします
- アプリの「アクセス許可」を必要に応じて行います
- スマホでPCに表示されたQRコードを読み取ります
- スマホとPCの連携が完了します
Windows PCでスマートフォン連携機能を設定しているときに、「www.aka.ms/yourpc」へアクセスするようにメッセージが表示されますが、これは「Windowsにリンク」アプリをインストールしてあれば無視しても構いません
さらに、近い将来、インテルはインテルEVOプラットフォームに準じたWindowsノートPC上で動くインテルUnison機能を発表しています。
Windowsの「スマートフォン連携」も便利ですが、インテルUnisonであればAndroidスマホだけでなくiOSデバイスともシームレスに連携することができるようになります。こちらも楽しみです。
このように、スマホのデータをPCで見る方法はいくつもあります。自分に合った方法を見つけて、ワンランク上の作品を作ったり、手軽に写真・動画編集をしたりしましょう。
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