Lenovoが5Gスマホ「ThinkPhone by Motorola」発表 ThinkPadとの連携が可能:CES 2023
Lenovoは、CES 2023にてAndroidスマートフォン「Lenovo ThinkPhone by Motorola」を発表した。ThinkPadと併用するビジネス向けスマートフォンとして開発されており、高い耐久性能や高度なセキュリティ保護機能を特徴とする。
Lenovoは、CES 2023にてAndroidスマートフォン「Lenovo ThinkPhone by Motorola」を発表した。ThinkPadと併用するビジネス向けスマートフォンとして開発されており、高い耐久性能や高度なセキュリティ保護機能、Windows OSとの連携機能を特長とする。
米国、欧州、中南米、中東、オーストラリアおよびアジアの一部の国で発売を予定している。発表時点では価格は明らかにされていない。
Lenovo ThinkPhone by Motorolaは、LenovoにおけるThinkPadブランドの30周年を記念して発売される製品で、Androidスマートフォンとしては初めてThinkブランドが採用された製品となる。Lenovo傘下のMotorola Mobility(モトローラ)が開発に協力しており、LenovoとMotorolaという2つのブランドを冠している。
本体は軽量アラミド繊維や航空機グレードのアルミニウムフレームなど耐久性の高い素材で構成されており、カバーガラスにはコーニングのGorilla Glass Victusを採用。米軍の物資調達規格「MIL-STD 810H」に準じた落下試験(最大1.25mからの落下)に耐えられるように設計されている。防水・防塵(じん)はIP68相当に対応する。
ThinkPadを象徴するアクセントカラーとして、赤色のキーを左側面に備えている。赤いキーはカスタマイズ可能なボタンとなっており、アプリの起動などを割り当てられる。
ThinkPadブランドのPCと連携するための機能として「Think 2 Think connectivity powered by Ready For」を搭載。Windows 10/11デバイスとの間で、クリックボードの共有やPC上からのアプリ再生、ファイルの受け渡しや内蔵カメラ連携などの機能が利用できる。
Lenovo ThinkPhone by Motorolaの開発にはMicrosoftも協力しており、Microsoft 365(Officeアプリ)やOutlook、Teamsなどのアプリを初期搭載する。将来的には、ThinkPhone本体の赤いキーをプッシュしてMicrosoft Teamsのトランシーバー(Walkie Talkie)を利用できるようになる他、WindowsのデスクトップをThinkPhone上でストリーミングする機能も両社で開発中としている。
セキュリティ面では、ThinkShieldブランドの包括的なセキュリティ保護機能に対応。ハードウェアとしてAndroid OSから独立して動作するセキュリティプロセッサの「Moto KeySafe」を内蔵。AIベースのセキュリティソリューション「Moto Threat Defense」などを搭載する。Moto OEMConfigとMoto Device Managerによる遠隔でのデバイス構成や管理に対応する。
ディスプレイは6.6型で、解像度はフルHD+。プロセッサはSnapdragon 8+ Gen 1を搭載する。アウトカメラは5000万画素のセンサーを中心とする複眼カメラを搭載する。通信では5GやWi-Fi 6Eをサポートする。
内蔵バッテリーの持続時間は36時間以上で、数分の充電で1日分の充電が可能としている。付属の急速充電器は最大68Wの給電をサポートしており、ThinkPhone本体だけでなく、PCなどのUSB Type-Cデバイスにも給電できる。
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