ソフトバンク、「スマホなんでもサポート号」で被災者の困りごとをサポート 石川県輪島市の避難所などで
ソフトバンクは2月2日、「スマホなんでもサポート号(移動車)」を活用した支援策を発表した。スマホ教室に利用されている移動車が、石川県輪島市の避難所などへ出向く。同社は3日から、この移動車を活用し、スマートフォンの操作や災害情報の入手方法などの相談に応じるとしている。
ソフトバンクは2月2日、「スマホなんでもサポート号(移動車)」を活用した支援策を発表した。スマホ教室に利用されている移動車が、石川県輪島市の避難所などへ出向く。同社は3日から、この移動車を活用し、スマートフォンの操作や災害情報の入手方法などの相談に応じるとしている。
同社は2022年4月から、全国の自治体と連携して高齢者のデジタルデバイドの解消を目指すために、MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)の協力の下、移動車を活用した移動型スマホ教室の開催や、スマートフォンの利用料金に関する相談などの手続きを受け付ける活動を行っている。
その移動車が石川県輪島市の避難所などでも活躍する、というのが今回の発表で最も注目したいトピックといえる。
7日からはスタッフが避難所などへ行き、タブレットで各種手続きや操作案内などをサポートする。
1月1日16時過ぎに起きた能登半島地震の数日後、X(旧Twitter)で「災害時にはラジオ必須」「ネットが使えないと災害情報を入手できない」などといった声が上がっていた。
1月24日掲載のコラム記事でも伝えたように、災害によって携帯電話事業者の設備が利用できず、インターネットに接続できない場合、ラジオやワンセグのないスマートフォンで情報を取得するのは難しい。
市場に出回っている全ての携帯電話にFMラジオチューナーが搭載されていればおんのじだが、非搭載端末のユーザーはコンパクトなポータンブルラジオを持ち歩くとよいだろう。
昨今は端末の設計に必要な部材の価格などが高騰したことで、FMラジオのような常日頃から使わない付加機能を搭載させることをためらうメーカーは多いが、能登半島地震で困った人の声にも耳をかたむけてほしい。
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