4キャリアの通信品質満足度、ドコモとauが高スコアを記録 MM総研調べ
MM総研は、5月8日に「国内携帯キャリアの通信品質満足度調査(2024年4月時点)」の結果を発表。実測調査の結果を4キャリア間で比較すると、いずれも高い水準でネットワークを構築/運用していることが分かった。
MM総研は、5月8日に「国内携帯キャリアの通信品質満足度調査(2024年4月時点)」の結果を発表。対象はNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4ブランド(メインブランド)ユーザー計8000人で、ユーザー満足度調査結果の検証を目的として各社同一条件のもと全国17カ所での実測調査を実施している。
Webアンケートでは「通信品質の総合満足度」「ダウンロード速度」「アップロード速度」「応答速度(PING)」「Web表示速度」「動画再生品質」の6項目で回線品質満足度を調査。結果はドコモが69.98ポイント、auが69.89ポイントとほぼ同率で両ブランドの満足度が高く、それぞれ5項目中3項目(応答速度は同ポイント)で最高評価を獲得している。
ユーザー満足度調査結果の検証を目的として、各社同一条件のもと全国17カ所で、のべ2万回を超える実測調査を実施した。ダウンロード速度は4キャリアともにGoogleが「4K UHD動画視聴に推奨される持続的な速度」としている20Mbpsを中央値で大きく上回り、アップロード速度では全てのキャリアがスマートフォンでの高画質のライブ配信にも十分に対応できるという20Mbps以上を中央値で記録。応答速度(PING)では全キャリアが中央値で50msec以下となった。
Web表示速度、動画再生品質は、同社が独自に策定した基準で実施。Web表示速度ではユーザーがストレスなく閲覧可能と回答した「6秒未満」を基準とし、MM総研ホームページを表示した。その結果、NTTドコモ、au、ソフトバンクが最高評価5点を獲得し、楽天モバイルも基準値以上の4点となった。
動画再生品質では、ユーザーがモバイルデータ通信利用時に十分満足できると回答した画質「360P」を基準値に設定。その結果、4キャリアともに720P以上の画質で遅延なく視聴可能となり最高評価の5点を獲得した。
関連記事
- 携帯キャリアメインは「UQ mobile」「楽天モバイル」が増加中、満足度は「LINEMO」がトップ MMDの調査から
MMD研究所は、3月5日に「2024年2月MNOのシェア・満足度調査」の結果を発表。メイン利用の割合は「UQ mobile」「楽天モバイル(MNO)」が増加し、総合満足度やNPSは「LINEMO」がトップになった。 - スマホの月額料金は平均約4500円で微増、月間データ容量は平均約11GB MM総研調べ
MM総研は、2月15日に「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2024年 1月調査)」の結果を発表。スマートフォン利用者全体の月額利用料金は4476 円で前回調査から159円増加し、各社の新プランが上昇に寄与したと分析する。 - 楽天モバイルとLINEMOが満足度1位に オリコンが携帯キャリア/格安ブランド向けに調査
oricon MEは「携帯キャリア」「キャリア格安ブランド」の満足度を調査。「楽天モバイル」と「LINEMO」が1位になり、新たに目的別「乗り換え」「新規」ランキングも発表している。 - 4キャリアの通信料金は平均月4691円、楽天モバイルを除くといくら? MMDが調査
MMD研究所が、11月14日に「2023年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」の結果を発表。大手4キャリの携帯料金の支払い平均は月8888円で、契約データ容量はオンライン専用プランを除き小容量が多くなった。 - 通信キャリア「一度も乗り換えなし」はドコモユーザーがトップ MMDが調査
MMD研究所が、9月26日に「通信キャリアの乗り換え経験に関する調査」の結果を発表。通信キャリアの乗り換え経験ありは53.5%で「一度も乗り換えなし」はNTTドコモユーザーがトップ。また、24.5%が乗り換えを検討している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.