ミッドレンジ「Xperia 10 VI」の進化ポイントを解説 デザイン刷新でも21:9ディスプレイ続投の理由は?(2/2 ページ)
ソニーモバイルの新しいミッドレンジスマートフォン「Xperia 10 VI」が登場。デザインを一新しながらも、独自の縦長ディスプレイを継承している。スリムなボディーに、大容量バッテリーやこだわりのオーディオ機能を詰め込んだ、使いやすさと個性が共存する一台だ。
カメラは3眼→2眼になるが、2倍ズームは劣化なし
カメラは今回、広角(26mm相当、4800万画素)と超広角(16mm相当、800万画素)の2眼カメラとなった。
旧モデルが備えていた800万画素の望遠レンズは削減されたが、広角カメラのクロップズームによって望遠域の撮影に対応。54mm相当では有効画素数1200万画素で撮影できる。
カメラのレンズ数を削減したことで、本体の重心を中央寄りにできるなど、コスト削減以外のポジティブな効果もあったという。
上位機種のXperia 1 VIと比べると、カメラアプリはオーソドックスなUI(ユーザーインタフェース)だ。写りの傾向は、エッジを立たせすぎず、自然な色表現にするという点で上位機種の思想を受け継いでいる。
カメラアプリにフィルター機能を搭載しており、Instagramアプリのように雰囲気を変えた写真を撮れる。フィルターの効果は控えめで、自然な写りを引き立てるものになっている。
また、新たに「Video Creator」アプリを搭載した。ショート動画を手軽に作成できるアプリだ。これはXperia 5 Vで初めて導入されたもので、10シリーズでは初搭載となる。
Xperia 10 VIはどんな人に向いている?
Xperia 10 VIを選ぶユーザーは、コンパクトなボディーに高い基本性能を求める人が多いだろう。片手で扱いやすいサイズ感でありながら、5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているため、頻繁な充電を気にせず安心して使える。
また、縦長の21:9ディスプレイを好むユーザーにも適している。スリムな形状で持ちやすく、縦スクロールが多い操作に向いている。動画視聴よりもSNSやWebブラウジングを中心に使う人に合ったスマートフォンといえる。
オーディオにこだわりを持つユーザーも、Xperia 10 VIの選択肢に入れるかもしれない。スピーカーの音質改善により、より豊かで臨場感のあるサウンドが楽しめるようになった。イヤフォンジャックの改良によって音の左右の分離も向上しており、音楽を楽しむのに適した環境が整っている。
カメラ性能については上位機種ほどの高さはないものの、自然な色合いで日常的な撮影を楽しみたいユーザーには十分な性能を備えている。「Video Creator」アプリを使えば、手軽にショート動画も作れる。
総じて、Xperia 10 VIは高いコストパフォーマンスとコンパクトさ、使いやすさのバランスを求めるユーザーに支持される端末になりそうだ。デザインの美しさも相まって、幅広い層に親しみやすいスマートフォンに仕上がっている。
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