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大きく変わった「Xperia 1 VI」のカメラを試す 全面刷新のカメラアプリや光学7倍ズームの新望遠レンズはどう?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)

ソニーのフラグシップ機「Xperia 1」シリーズの6代目が誕生する。「Xperia 1 VI」である。今回、カメラ機能を一足早く試せたので、サクッとチェックしていこう

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フルリニューアルした新カメラアプリの使い勝手は?

Xperia 1 VI
超広角(16mm/F2.2)、広角(24mm/F1.9)、望遠ズーム(F2.3〜3.5)の3つのカメラが並ぶ

 Xperia 1 VIを触って最初に「あれ?」と思ったのはカメラアプリがガラッと変わったこと。

 歴代の「Xperia 1シリーズ」のカメラアプリは、ちょこちょこと変遷してきた。

 「Xperia 1 II」では標準的な「カメラアプリ」と、「Photography Pro(Photo Pro)」というデジタル一眼風カメラアプリの2つが用意された。次の「Xperia 1 III」では2つのアプリが統合された。具体的にはPhoto Proに「BASICモード」が追加されて、そちらがシンプルな標準カメラアプリの役割を果たすようになったのだ。

 BASICモードには「自撮り」はもちろん「背景ボケ機能」や「ナイトモード」などが搭載された一方で、逆にPhoto Proモードではそういう「スマホならではのコンピュテーショナルな撮影機能はない」という構成だったのである。

Xperia 1 VI
Xperia 1 IIIのカメラアプリ。BASICモードとそれ以外を切り替えて使うデザインで、BASICモードで背景ボケ機能や動画を扱っていた

 この構成で「Xperia 1 V」まで来たのだが、この度、またカメラアプリがフルモデルチェンジしたのである。

 簡単にいえば……より多くの人がなじんでいるデザインになった。

Xperia 1 VI
カメラアプリの撮影モードは、左右にスワイプする(世間ではより一般的な)方式になった

 撮影モードは「プロ/ぼけ/写真/動画/スロー/その他」と分けられ、左右のスワイプで切り替える方式。そして一番左にある「プロ」がPhoto Proに相当すると思えばいい。

 もっともベーシックな「写真」から使ってみよう。Xperia 1 VIらしいのはズーム倍率。望遠端が「7.1x」になったこと。

 これにより、0.7xから7.1xまで(16mm相当から170mm相当まで)画質劣化のほぼないシームレスなズームが実現したというわけだ。

 では、0.7xからサクサクっと撮っていこう。

Xperia 1 VI
0.7x(16mm)で撮影したガスタンク。色も階調も問題なし。シャープだし、周辺部のゆがみも気にならない
Xperia 1 VI
1x(24mm)で撮影したガスタンク。グラデーションもいいし、手すりなどのディテールもちゃんと出ている
Xperia 1 VI
2x(48mm)で撮影したガスタンク。ディテールも十分に出ている

 2x時は、あらたに48MPモードの中央48mm相当分を切り出すリモザイク方式に変更され(Xperia 5 Vは一足先にそうなっていたのだけど)、より解像感が増した。

 本当にそうか? Xperia 1 Vで撮影したものと比べてみると、確かにディテールの不自然さがなくなり、解像感も高い。これはよい。

 人を撮るとき、2xってなかなか扱いやすいので、ここのクオリティーが上がるのはうれしいのである。

 なお瞳検出に加えて、人体検出の精度が上がったそうな。

Xperia 1 VI
2x(48mm)で撮影したポートレート。美肌効果はオンにしてある。天気が悪かったこともあってメリハリは弱いけど、実によい

 さらに望遠。3.5x(85mm相当)と7.1x(170mm相当)。ちなみにその中間も光学ズームなのでクオリティーは実に高い。

Xperia 1 VI
3.5x(85mm)でガスタンク
Xperia 1 VI
7,1x(170mm)でガスタンク。望遠でないと見えない斜めのワイヤや避雷針のワイヤもしっかり見えている

 望遠カメラは人を撮るときもいい。カメラが斜めなのは、わたしの不徳がいたすところなのでスルーしてください。

Xperia 1 VI
3.5x(85mm)で人物。ちょっと右に傾いているのは……すみません。画質は広角カメラに劣るけど(センサーが違うから)、ポートレートを撮るのにちょうどいい焦点距離だ

 猫や鳥など動物も(よほど遠くない限り)も被写体認識し、距離が近いと瞳検出もしてくれる。

Xperia 1 VI
車の下で暑そうな顔をしているキジトラを7.1x(170mm)の望遠で。警戒心が強い猫もこれならOk

 続いては「ぼけ」モード。独立したモードになったのだ。

 多くの端末で「ポートレート」モードと称している機能と同じ。ぼかし機能を「ポートレート」と称するのは違和感があったので(そもそも「ポートレート」にそういう意味ないし)、「ぼけ」としたのは歓迎している。英語だと「bokeh」だ。

Xperia 1 VI
ぼけモードで撮影。ボケ具合のコントロールもできる
Xperia 1 VI
2xでぼけモード。顔の向かって右側の髪はきれいに処理されたけど、反対側は少し難しかったか。でも全体としてはいい。もうちょっとぼけ量を減らしてもよかった

 さらに3.5xの望遠カメラで「ぼけ」。

Xperia 1 VI
3.5xでぼけモード。人を撮るときはこのくらいの方がいい

 デフォルトのぼけ量がけっこう大きいけど、そこは調整できる。

 さらに夜のぼけ。点光源がリアルにぼけるってのは大事だ。

Xperia 1 VI
夜のぼけモード。点光源がどうぼけるかも大事なのだ。暗くて感度上がったけど、画質に問題なしなのはえらい

 「写真」「ぼけ」と来たら、次は「プロ」モードだ。

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