「OPPO Reno11 A」速攻レビュー 4万円台の高コスパ、カメラの進化と急速充電対応がうれしい(3/3 ページ)
OPPOの日本向け新型スマートフォン「OPPO Reno11 A」が、6月27日に発売される。Reno11 Aは、OPPOの手頃な価格かつ高機能で日本向けにおサイフケータイなどの機能を搭載したReno Aシリーズの最新モデル。カメラ大きく進化し、急速充電にも対応した。
プロセッサを「Dimensity 7050」に刷新 アプリの動作は快適だ
ミッドレンジの使い勝手に大きく影響するのが、プロセッサの処理性能だ。Reno11 Aは近年高い評価を得ているMediaTek製のミッドレンジ向けチップ「Dimensity 7050」を搭載した。
Antutu BenchmarkとGeekBenchのベンチマークを実施したところ、ライバルモデルが搭載するQualcomm製「Snapdragon 6 Gen1」と同レベルの性能を確認できた。普段の使い勝手で大きい差は出ないものの、ライバルモデルの価格が全体的に上がっていることを考えるとReno11 Aのコストパフォーマンスのよさが際立つ。
メインメモリは8GBだが、仮想メモリ機能を使うと最大16GBまで拡張できる。将来的にスマホ全体の性能向上に伴って各アプリの動作条件が厳しくなっても、ある程度は使い続けられる。
実際の使い勝手だが、近年のミッドレンジ向けチップは性能向上が著しくアプリの動作はもちろん、アプリのインストールや多くのゲームも適切な設定にすれば快適に動かせた。
ストレージ容量は128GBだが、microSDを増設できる。写真や動画を多く保存するなら利用するといいだろう。
なお、Reno11 Aは最近では珍しくなったデュアルnanoSIMスロットを搭載したモデルだ。片方のスロットはmicroSDとの排他利用になっている。eSIMにも対応しているので両方のnanoSIMスロットを使うケースは少ないだろうが、どうしてもデュアルnanoSIMが必要な人にとってはありがたい。
4万円台ながら高品質なカメラ、処理性能、急速充電が魅力のモデル
OPPO Reno11 Aは他社ミッドレンジの価格帯が6万円前後に移行する中、4万8800円というお手頃価格を維持しつつも大画面ディスプレイや6400万画素カメラ、処理性能の向上と生成AI、急速充電対応と利用者にとって便利な機能を詰め込んだモデルだ。手ごろなスマホを短期間使うにせよ長く使うにせよ、高コスパを実感しやすいモデルに仕上がっている。
お手頃なミッドレンジはここ2〜3年で競争が激しくなり、機能や性能が大きく向上している。Reno11 Aも上述の通り、5万円以下のモデルながらハイエンドモデル向けの機能も取り込み使い勝手がいい。新たにスマホを購入する人はもちろん、数年前のミッドレンジモデルを購入した人の乗り換え先としてもおすすめしたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
OPPOから予告状が届く RenoAシリーズ新製品のヒントが?
OPPOの日本法人であるオウガ・ジャパンから、「OPPO RenoAシリーズ最新機種」についての予告状が送られてきた。OPPO RenoAシリーズがさらに進化して最新モデルとして登場するという。進化したスペックとおぼしき要素が書かれている。
変化が乏しい「OPPO Reno9 A」が先代より130%売れているワケ 貫いた開発思想に迫る
OPPOの日本専用モデル「Reno9 A」が先代の「Reno7 A」よりも130%売れているという。Snapdragon 695を維持したことが物議を醸しているが、価格を優先した結果。ハイエンドモデルの日本投入についても聞いた。
「OPPO Reno9 A」のスペックから分かる“苦肉の策” それでも売れる要素は備えている
OPPOの最新スマートフォン「OPPO Reno9 A」が、6月22日に発売される。先代のReno7 Aと比べると、スペックの差分は乏しい。では、Reno9 Aはどんな人に向いているのか。
「OPPO Reno9 A」6月22日に発売 8GBメモリ搭載で“3年使える”性能が進化、4万円台前半
OPPO Reno Aシリーズの最新モデル「OPPO Reno9 A」が6月22日に発売される。先代の「OPPO Reno7 A」の特徴を継承しながら、デザインやパフォーマンスをブラッシュアップさせた。ミッドレンジモデルとしては大容量の8GBメモリを搭載している。
OPPOが日本で再びスマホを拡充するワケ 「Reno 10 Pro 5G」の販売は「信じられないような伸び」
10月6日に発売した「OPPO Reno 10 Pro 5G」は、ソフトバンクが取り扱う他、オープンマーケットモデルとしてOPPO自身でも販売する。この機種を皮切りに、OPPOは日本でのラインアップを強化していく。SIMフリーだけで販売する予定は今のところないが、2024年は2023年よりも機種数が増える見込み。
OPPOが日本でのスマホラインアップを再強化へ 急速充電を訴求、ハイエンドは?
OPPOが日本で最新スマートフォン「OPPO Reno10 Pro 5G」を10月6日から順次発売する。これを皮切りに、日本でのポートフォリオ戦略を見直す。急速充電を軸に、より積極的に日本でもスマートフォンを展開していく。


