OPPOがRenoシリーズの最上位モデル「Reno12 Pro」を海外で発売 背面デザインが面白い:山根康宏の海外モバイル探訪記
OPPOが、Renoシリーズの最新機種「Reno12」を海外で発売。中国で先行発売になり、その後グローバル展開も行われています。両者はプロセッサが異なっており、中国モデルはMediaTekの上位チップとなるDimensity 9200+を搭載します。
OPPOのスマートフォンはカメラ強化の「Find X」、折りたたみモデル「Find N」、主力モデルの「Reno」、コスパ重視の「A」と、主に4つのシリーズでモデル展開されています。このうちRenoは日本でも製品が出ていますが、ミドルハイレンジクラスの製品を中心としたOPPOの主力モデルです。その最新機種として「Reno12」シリーズが登場。最上位モデルの「Reno12 Pro」を触ってみました。
Reno12 Proのディスプレイは6.7型フルHD+と一般的なものを搭載。インカメラが5000万画素と高画質なのはOPPOならではのこだわりです。
Reno12 Proは中国で先行発売になり、その後グローバル展開も行われています。両者はプロセッサが異なっており、中国モデルはMediaTekの上位チップとなるDimensity 9200+を搭載します。このプロセッサはAI処理性能にも優れており、Reno12 Proも中国では「AIスマホ」として売り込まれています。
本体デザインはフラット仕上げのフレームという最近流行の形状ですが、ディスプレイはエッジ部分をやや丸めた形になっており、フレーム部分からわずかに盛り上がって見えます。これにより、手に持ったときの触感がよくなっていると感じました。
背面はカメラが縦に3つ並ぶデザイン。OPPOは2023年に出した「Reno10」からカメラデザインを凝ったものにしており、日本の「Reno11 A」(グローバルでは「Reno11 F 5G」)は2つの円を縦に並べてそれを楕円(だえん)で囲っていました。カメラ性能をアピールするためだったのかもしれませんが、Reno12 Proではシンプルなデザインに戻しています。なお、カメラは5000万画素の広角と2倍望遠、800万画素の超広角の3つです。
とはいえ、背面のデザインには特徴を持たせています。紫と白は波の流れるようなデザイン、黒は下部側3分の1のところにOPPOロゴを入れて、その下を光沢仕上げにしています。あるようでなかったデザインです。
カメラの写りに関しては十分。撮影後の写真の生成AIを使った加工も十分楽しめます。
なお、姉妹機となる下位モデルの「Reno12」も同時に出ています。これも中国版とグローバル版で仕様が異なります。Reno12の中国版のプロセッサはMediatek Dimensity 8250で、Proより1つ下の性能としています。それ以外の性能はReno12、Reno12 Proと変わりません。
一方、グローバルモデルはReno12 Pro、Reno12どちらもMediatek Dimensity 7300 Energyを搭載。カメラはReno12が5000万画素広角+800万画素超広角+200万画素マクロとかなり性能を下げています。その分価格も低くしていますが、性能差で並べると、Reno12 Pro中国>Reno12中国>Reno12 Proグローバル>Reno12グローバルと、同じモデル名でありながらも性能差はだいぶあります。
なお、背面デザインも一部異なっており、黒モデルを比較するとReno12はシンプルな全面同一仕上げとなっています。背面デザイン、特にカメラ周りはすっきりとさせ、主張を抑えた万人向けのデザインモデルとなったReno12 ProとReno12、グローバルでどのような評価を受けるでしょうか。
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