検索
レビュー

ChatGPT超え? 有料プランが1年間無料で話題になったAI検索エンジン「Perplexity」を実際にスマホから使ってみた(2/3 ページ)

AI検索エンジン「Perplexity」を実際に使ってみたうえで、概要や特徴を改めて整理していきたい。

Share
Tweet
LINE
Hatena

基本的な使い方は?

 初期設定が済んだら、画面構成をチェックしていく。特に、画面下部には3つのタブのアイコンが表示されており、左から順に、(1)Perplexity(検索機能利用画面)、(2)発見(主要ニュースのレコメンド)、(3)ライブラリ(過去に検索したスレッドの一覧)──といった内容だ。

photo
3つのタブを切り替えられる

 検索は、画面下左端のタブを選択した状態で行う。例えば、「東京駅の周辺で懸垂ができる公園はありますか?」のように尋ねると、候補を検索したうえで、生成AIによる回答を交え、ソース(情報源)を表示した上で、内容をまとめてくれた。

 さらに、出力された回答の下部には、次の質問として想定される関連されたプロンプト(※生成AIに対する指示や質問のこと)が提案されるので、ユーザーはそれらをタップするだけで検索を続けられる。

photo
画面左下のタブを選択し、検索欄をタップ(画像=左)、テキストでプロンプトを入力(画像=中)、生成された出力内容。なお、「情報源」をタップすると参照された情報元が分かる(画像=右)

 また、出力された内容は、画面下右端のタブを選択し、「スレッド」の画面を開くことで、後からでも確認できる。スレッドの内容は、長押しでコピー操作などが行えたり、共有操作から他のユーザーにシェアすることもできる。

 最低限の基本操作としては、このあたりを覚えておけば十分だ。すでにChatGPTやCopilotなどを触ったことがある人ならば、おそらく戸惑うことなく運用できるだろう。

「Pro Search」という機能がある

 さて、応用編だ。Perplexityには「Pro Search」という機能が備わっている。Perplexityのヘルプページを確認してみると、これは「GPT-4」や「Claude 3」などの高性能なAIモデルを利用し、対話型の検索によって、洗練された検索結果を提供する──といったものだと推察される。また、主な用途には、学術分野や、専門的な領域、ニュースの情報収集などが想定されているようだ(ただし、筆者が検証した範囲では、無料・有料プランを問わず、対話を通じて条件を絞るような工程は表示されなかった)。

 使い方自体はシンプルで、検索機能を利用する際に、入力欄の横にある「Pro」のスイッチをオンにするだけでよい。このスイッチをオンにして検索を行うと、スレッドには「Pro Search」であることのアイコンが表示される。生成された回答には、「Pro Search」という欄が表示され、検索時に実行した処理の過程が確認できるようになっていた。

photo
「Pro」のスイッチを有効にしてから検索(画像=左)。「Pro Search」の欄が表示された(画像=中)。「Pro Search」の欄をタップすると、詳細な処理の過程が確認できる(画像=右)

 さて、紛らわしいのだが、この「Pro Search」は有料プランの「Perplexity Pro」を契約していなくても、無料プランのままでも部分的に利用できてしまう。ただし、利用には回数制限が設けられており、公式のヘルプページには、“無料プランのユーザーは4時間ごとに5回”との記載を確認できた。

 この回数制限を取り払うためには、有料プランの「Perplexity Pro」が必要になってくる。公式のヘルプページには、「加入者は1日に最大600回のPro検索を実行できます」との記載を確認できた(なお、iOSアプリの有料プランのレコメンドページには、“1日のPro Search使用回数300回以上”と表記されていた)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る