Safariで広告を消せるiOS 18の機能が便利 ただし「気づけば本文を読んでいない」との声も
iPhone向けの最新OS「iOS 18」。その新機能がいまX(旧Twitter)で注目を集めている。いわゆる「広告を消せる機能」だ。「Safari」でWebサイトを閲覧する際に「気をそらす項目を非表示」にできる。
iPhone向けの最新OS「iOS 18」。その新機能がいまX(旧Twitter)で注目を集めている。いわゆる「広告を消せる機能」だ。
iOS 18は、米Appleが6月10日(現地時間)に開発者向けイベント「WWDC24」で発表し、9月17日(日本時間)に配信を開始したOSで、iPhone SE(第2世代)以降、A12 Bionic以降を搭載する機種に対応する。
文章の作成をサポートしたり、長い文章を要約したりできる、生成AIベースの機能「Apple Intelligence」や、アプリとウィジェットを好きな位置に配置できるようになるなど、iOS 18のアップデート内容は豊富だ。
Appleは大々的にはうたっていないものの、iOS 18で広告を消せる機能を追加した。具体的にはWebブラウザアプリ「Safari」でWebサイトを閲覧する際に「気をそらす項目を非表示」にできる。
広告のみを消せる機能ではないが、見る人にとって不要な情報を一時的に消せる。もちろん気をそらす「邪魔な広告」もだ。例えば、ITmedia Mobileの場合はスマートフォンに最適化されたページを閲覧できるが、縦スクロールして記事を読み進めると、途中で広告が目にとまるようになっている。
その広告は1つに限らず、同じものが複数表示される場合もある。そんなときに役立つのが新機能だ。手順はこうだ。まずはURLの左側にある「ページ設定ボタン」をタップし、「気をそらす項目を非表示」をタップする。次に消したい広告を選んで、その範囲内の中央にある「非表示」を選択すると、砂のように消える。
繰り返しにはなるが、消せるのは広告だけではない。なんと、タイトルや本文も消せてしまうのだ。メディアや筆者の立場からすればタイトルや本文の非表示はいい気分ではないし、広告の一部を収益化するメディアとしては脅威になるはず。とはいえ、見る人にとって不要な情報を、いとも簡単に非表示にできるのはよい。
ただし、気をそらす項目は一つ一つ非表示にするしかない。いったん非表示にしても、ページ設定ボタンのすぐ隣にある「非表示(目のようなアイコン)」→「非表示の広告を表示」の順にタップすれば元の状態に戻せる。
気をそらす項目の非表示について、Xでは「便利だ」「楽しい」「めっちゃすごい」という好意的な意見が上がった一方で、「この作業を繰り返すうちに、気づけば本文を読んでいない」との意見も見られた。
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