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「nubia Flip 2」は価格破壊で“手の届きやすい折りたたみ”に コスパが支持されY!mobileの主要メーカーに躍進(3/3 ページ)

ZTEジャパンは1月14日に、「nubia(ヌビア)」ブランドの本格展開を発表した。新製品として、折りたたみスマートフォン「nubia Flip 2」、ストレートタイプのスマートフォンのエントリーモデル「nubia S 5G」、タブレットのエントリーモデル「nubia Pad SE」を発表した。3機種全てがnubiaブランドを冠しているが、これは何を意味するのだろうか?

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3機種ともにnubiaブランド 山崎賢人さん起用で認知拡大にも尽力

 今回発表の新製品は、全てnubiaのブランド名を冠する。このうち、nubia Flip 2は語尾に数字が付いていることからも分かる通り、nubia Flipの後継機に相当する。ただし、nubia Flipは、ソフトバンクがY!mobileで2月29日に発売した「Libero Flip」をベースに設計されており、ZTEジャパンが後からオープンマーケット向けに投入した製品だった。これに対し、nubia Flip 2は国内MNOではY!mobile独占販売となり、従来のようにLiberoのブランド名を冠していない。

 nubiaは、ZTE傘下のNubia Technologyが展開するスマートフォンブランド。海外では高性能モデルを中心に投入しており、日本ではまずエントリーやミッドレンジを中心に展開する。

 ZTEジャパンのコー氏は、ブランドのコンセプトが「Be Yourself(自分らしく)」であると説明。ラテン語で雲を意味する言葉に由来し、自由な発想を象徴する。「消費者に新しい体験と変化を提供する」ことを目的としている。「個性に欠けているスマートフォンが増えている」(コー氏)だけに、「スマートフォンを単なる道具ではなく、自分自身の個性や価値観を表現するかけがえのないアイテムにしたい、と考えている」と同氏。

nubiaFlip2 折りたたみスマホ ZTE
「市場に出回っているスマートフォンは個性に欠けている」と話す、モバイルターミナル事業最高責任者の黄凱華(コー・ガイカ)氏

 そんなZTEジャパンとソフトバンクは、2019年11月にパートナーシップを結んで以降、「5年以上に渡ってパートナーシップの継続に至っており、現在ではY!mobileの最も主要なメーカーとして、販売台数が右肩上がりで伸びている」(ソフトバンクの有馬氏)という。

 この要因を、有馬氏は「コストパフォーマンスのよさが評価された結果だ」と分析。「バリューキャリアのメーカースマートフォンという枠組みにはなるが、国内調査会社調べでは『Libero 5G IV』が2.2万円以下のスマートフォンの中で最も売れている」(有馬氏)と、ZTEのスマートフォンを評価する。

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Y!mobileが販売する2.2万円以下のスマートフォンの中で最も売れている「Libero 5G IV」。Liberoブランドを冠したスマートフォンで、nubiaブランドを冠していない

 一方、これまでY!mobileで販売していたZTEのスマートフォンは、Liberoブランドを関しているのだが、有馬氏は「ブランドの認知度が低く、まだまだ課題がある」ことを明らかにした上で、「逆にいえば、この部分がZTEの販売をさらに伸ばす、オポチュニティ(機会や好機)になるのではないか」としている。ブランドがnubiaとLiberoの2つに分かれるよりも1つに統一した方がユーザーに伝わりやすく、ブランド認知向上につながると考えたことが分かる。

 ZTEジャパンのシュー氏は「2025年、テレビタレントの協力を得ることで、nubiaブランドの認知を日本で拡大していきたい」とし、イメージキャラクターに俳優の山崎賢人さんを起用したことも発表。nubia Flip 2のCMに出演し、会場に招かれた山崎賢人さんは、インナーディスプレイの折り目が目立たないことと、インカメラで自撮りした際の画質を評価していた。

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山崎賢人さんは、2017年にサムスン電子ジャパンの「Galaxy S7 edge」のCMにも出演していた。それから約8年が経過し、今回ZTEジャパンが山崎さんを起用した点も興味深い

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