「Galaxy S25/S25+」発表、AIが進化してアプリを横断した命令実行が可能に 実機を写真で解説
サムスン電子がGalaxyシリーズの最新モデル「Galaxy S25」と「Galaxy S25+」を発表。Galaxy S25は6.2型のディスプレイを搭載しており、S24よりも薄く軽くなった。Galaxy AIが進化し、ユーザーに合わせた情報表示やアプリをまたいだ指示が可能になった。
サムスン電子は、1月22日(現地時間)に米カリフォルニア州サンノゼで、新製品発表イベントの「Galaxy Unpacked」を開催。フラグシップモデルの「Galaxy S25」シリーズを発表した。ここでは、ノーマルモデルのGalaxy S25や、日本での取り扱いがない「Galaxy S25+」の特徴を写真でチェックしていく。
- →Galaxy S25シリーズの国内版SIMフリー発表 S25は12万9000円から、S25 Ultraは19万9800円から
- →シリーズ最上位「Galaxy S25 Ultra」発表 外観からカメラ、新AIまで写真で速攻チェック
Galaxy S24よりも薄く軽く Snapdragon 8 Elite for Galaxyを搭載
Galaxy S25は、6.2型のディスプレイを搭載した端末。大型化が進む昨今のハイエンドモデルの中では、比較的小ぶりな形状ながらも、処理能力などのスペックは最上位モデルの「Galaxy S25 Ultra」と同じだ。プロセッサには、Galaxy用に最適化された「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」を採用する。
先代の「Galaxy S24」と比較すると、本体の厚さが約0.4mm薄型化されており、より手にフィットしやすい形状になった。これに伴い、重量も約162gとなり、Galaxy S24から5g軽量化されている。ただし、カメラなどの仕様は先代と同じで、メインカメラは50メガピクセル。12メガピクセルの超広角カメラと、10メガピクセルの3倍望遠カメラを備える
カメラは、標準アプリだと0.6倍、1倍、2倍、3倍に切り替えることが可能。2倍は、50メガピクセルをそのまま使って12メガピクセル相当に切り出すことで画質の劣化を抑えている。デジタルズームとAIによる超解像処理を組み合わせた最大30倍のズームにも対応する。
Galaxy S25 Ultraのディスプレイの四隅が丸みを帯びたことで、正面から見たときの形状にはより統一感が出ているが、Galaxy S25の方がより角丸のアールが大きく、やわらかい雰囲気を醸し出している。カラーバリエーションはアイシーブルー、シルバーシャドウ、ネイビー、ミントの4色だが、Samsungオンラインショップ限定カラーとして、ブルーブラック、コーラルレッド、ピンクゴールドの3色も発売される。
この限定色のカラーバリエーション展開は、グローバルと同じ。Galaxy S25 UltraにもSamsungオンラインショップ限定カラーが用意されているが、どちらかといえば、Galaxy S25の方がポップな色合いのバリエーションが多い。こうしたカラー展開は、よりカジュアルにスマホを使う標準モデルのユーザー層を反映しているといっていいかもしれない。
国内モデルはミリ波に非対応
国内モデルは、通信の仕様も一部Galaxy S25 Ultraとは異なる。ミリ波に非対応なのが、その差分だ。ミリ波に対応した米国版のGalaxy S25は、左側面上部にアンテナのようなパーツが配置されているのに対し、国内版ではそれがなく、フラットな形状になっている。サムスン電子は、2024年に発売されたモデルから標準モデルのミリ波対応を見送っていたが、Galaxy S25の仕様もそれを踏襲した格好だ。
進化したGalaxy AI ユーザーに合わせた情報表示やアプリをまたいだ指示も
スペック的にはGalaxy S25 Ultraのような“全部載せ”ではないものの、進化したGalaxy AIの新機能は全て利用することが可能だ。写真の映り込みを消す機能は、不要な被写体をまとめて認識することが可能になり、一気に複数の人物などを消去できる。また、動画から特定の音声の音量を調整したり、削除したりできる「オーディオ消しゴム」も、新たに搭載されたGalaxy AIの機能だ。
これらに加え、AIエージェントのように振る舞う新機能にも対応した。ユーザーに合わせて天気予報やニュース、アクティビティーの結果などの情報を表示する「Now Brief」は、その新機能の1つ。Googleとの協業により、Geminiも進化しており、ユーザーの指令に対してアプリをまたがって操作を行えるようになった。こちらの詳細はGalaxy S25 Ultraの記事に掲載したが、「〇〇〇を調べてカレンダーに登録して」や「○○〇を調べた結果を○○〇さんに送信して」といった操作を端末に話しかけるだけで実行できるようになる。
現時点では、サムスン純正のカレンダーやSamsung Notesといったアプリに加え、Android純正のメッセージアプリなどがこの機能に対応する。サードパーティーアプリはSpotifyやWhatsAppが利用可能だ。残念ながらLINEなど、日本のユーザーに人気の高いアプリは連携に組み込めず、全ての操作をGeminiに任せることはできないが、将来的な拡張に期待したい。
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