ニュース
KDDI松田社長就任でサービスはどうなる? 通信とAIを融合、Starlinkで日本全土をauエリアに(1/5 ページ)
2025年4月1日、KDDIの高橋誠氏から代表取締役社長のバトンを受け継いだ松田浩路氏。KDDIのサービスは、今後、どうなっていくのだろうか。就任から9日後の10日、都内で開催した記者会見で、松田氏自身が詳細に語った。
2025年4月1日、KDDIの高橋誠氏から代表取締役社長のバトンを受け継いだ松田浩路氏。KDDIのサービスは、今後、どうなっていくのだろうか。就任から9日後の10日、都内で開催した記者会見で、松田氏自身が詳細に語った。あわせて、auのスマートフォンと衛星通信の直接通信サービスの開始も発表した。
53歳の松田氏、テクノロジーに魅了された原点は「つくば万博」
松田氏は、1996年に国際電信電話(当時KDD)へ入社して以来、通信事業のエンジニアとしてのキャリアをスタートさせた。2000年10月、KDD、第二電電(DDI)、日本移動通信(IDO)の3社が合併し、KDDIが発足して以降は、商品企画や事業戦略にも携わり、2025年現在に至る。
年齢は53歳。技術畑を歩んできた松田氏は、自らを「テクノロジー好き」と表し、自身につながる大きな出来事に1985年に行われた「国際科学技術博覧会」(つくば万博)を挙げる。「中学生当時、地元の山口県から寝台特急(ブルートレイン)に乗って、つくば万博を訪れた」
日本の大手企業による最先端サイエンス展示を目にした松田氏は、「待ち時間を苦にならず、すっかり夢中になっていた」と当時の記憶をたどる。「新しいテクノロジーこそが未来を作るんだ、と確信したことを今でも覚えている」と明言し、いわばテクノロジーに魅了された原点であるとの考えを示した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
KDDI、スマホが衛星とつながる「au Starlink Direct」開始 当面は無料、50機種が対応
KDDIが4月10日、Starlinkを用いた衛星通信サービス「au Starlink Direct」を4月10日から提供する。申し込みは不要で、当面の間は無料で利用できる。データ通信については、2025年夏以降に対応する予定だ。社長交代のKDDI 松田新社長に期待される“AI時代”のビジネスとは
KDDIは2025年2月5日、現在CDO(最高デジタル責任者)を務める松田浩路常務が、4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。高橋誠社長は、代表権のある会長に退く。社長交代は7年ぶりとなる。KDDI高橋社長が語る「30GBプラン競争」と「スマホ販売の課題」 RCS活用の“次世代メッセージング”にも意欲
KDDIが次世代メッセージングのRCSを導入へ。生成AIや衛星通信との連携を進め、iPhone対応も見据えた新たな通信サービス展開へKDDIが“エリアの穴”をふさぐのに「Starlink」を採用したワケ スマホの直接通信には課題も
KDDIは、低軌道衛星通信の「Starlink」を基地局のバックホールに活用する。12月1日には、その第1号となる基地局が静岡県熱海市の離島である初島で開局した。離島や山間部ではバックホールに光ファイバーを敷設できないため、Starlink基地局が活躍する。HAPSとStarlinkの違いは? Space Compass堀茂弘氏が説明、「勝ち負けではない」との持論も
日本電信電話(NTT)の島田明社長は、日本で2026年にHAPS(High Altitude Platform Station:高高度プラットフォーム)のサービスを提供すると明らかにした。同日の会見で「HAPSはStarlinkに勝てるのか」との質問が出た。Space Compass共同最高経営責任者(Co-CEO)の堀茂弘氏は、「勝ち負けではない。そもそも違うものだと考える」と答えた。