Googleの「デバイスを探す」、衛星通信に対応し、人も探せるように
Googleの「デバイスを探す」のアップデートでユーザー同士の位置情報共有機能が正式版になる。年内にはAppleのAirTag同様にUWBをサポートし、衛星通信との連携も可能になる見込みだ。
米Googleは5月13日(現地時間)、「The Android Show: I/O edition」と銘打ち、複数のAndroid関連の新機能などを発表した。本稿ではその中から、新機能「Find Hub」を紹介する。
同日配信予定のアップデートで、「Find My Device」(日本では「デバイスを探す」)は「Find Hub」(日本では「検索ハブ」)になる。
「デバイスを探す」は、Androidデバイスの紛失や盗難時に、リモートで位置特定、ロック、データ消去、音を鳴らすなどの操作を行える無料サービスだ。スマートフォン、タブレット、イヤホン、スマートウォッチ、対応するBluetoothトラッカーなどに対応している。
Find Hubでは新たに、Android端末を持っている人も探せるようになる。以前からGoogleマップにある位置情報を共有する機能を、Find Hubから設定、確認できるようになるのだ(この機能は「デバイスを探す」の3月のアップデートでβ版として利用可能になっていた)。
また、今年後半には、超広帯域無線(UWB)に対応した新しい近距離探索機能が導入される予定だ(日本で利用可能になる時期は不明)。米AppleのAirTagは2021年の発売以来、UWBに対応している。
同じく今年後半に、衛星通信との連携も予定されており、携帯電話の電波が届かない場所でも位置情報の共有が可能になる見込みだ。つまり、例えば登山に行くユーザーは、家族などとFind Hubで位置情報を共有しておけば、電波が届かない山奥でも位置情報を知らせることができる。
さらに、来年初頭には、スマートトラッカーやトラッカー内蔵スーツケースなどの位置情報を一部の航空会社(Aer Lingus、British Airways、Cathay Pacific、Iberi、Singapore Airlines)のスタッフと共有できるようになる見込みだ。
【更新履歴:2025年5月20日午後7時20分 バージョン3.1.337-2へのアップデートで名称が「検索ハブ」に変わったので、これを正式名称として本文内で紹介しました。】
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