arrows Alphaは「ハイエンドスマホ高すぎ問題」へのアンサーになるのか? じっくりチェック(2/3 ページ)
6月17日、FCNTが新型スマートフォン「arrows Alpha」を発表した。シリーズの最上位モデルで、「手が届くハイエンド」を目指したという。果たして、ハイエンドモデルが高すぎる問題を解消することにつながるのだろうか……?
プラスチック基板を適用した有機ELディスプレイは輝度も十分
arrows Alphaのディスプレイは、1200×2670ピクセルの約6.4型有機ELパネルを採用する。このパネルは基板としてプラスチック素材を採用する「pOLED」と呼ばれるもので、ピーク時の輝度は3000ニトとなっている。有機ELパネルは屋外での視認性に難を抱えることもあるが、これだけ高輝度であれば屋外でも快適に使えるだろう。リフレッシュレートは1〜144Hzの可変式で、画面のスクロールも滑らかだ。
本体は超狭額縁設計で、本体の横幅は約72mmとなっている。「人間工学に基づいた、最も握りやすいデザイン」を目指したといい、手に持った際のフィット感にもこだわっている。
スピーカーは2基(ステレオ)構成で、Dolby Atmosによる仮想サラウンド再生にも対応する。
ディスプレイはプラスチック基板を採用する約6.4型有機ELパネルを採用する。「Eye Care」認証を取得したハードウェアベースのブルーライトカット機能や、水ぬれ時のタッチ操作を改善する機能も備えている
カメラはより高品質に
ハイエンドモデルの体験を語る上で、外せない要素の1つがカメラだ。手頃な価格でハイエンド体験を提供することを目指したarrows Alphaも、スペックにメリハリを付けることで快適かつキレイに撮れるカメラ機能を備えた。
アウトカメラは「広角(メイン)」「超広角」のデュアル構成となる。メインカメラはソニーセミコンダクタソリューションズ製の約5030万画素センサー「LYTIA LYT-700C」を搭載している。センサーサイズは1/1.56型で、クアッドピクセル撮影にも対応している。光学式手ブレ補正(OIS)も備える。
超広角カメラは約4990万画素センサー(メーカー非公表)で、視野角は120度だ。こちらもクアッドピクセル撮影に対応する。インカメラも約4990万画素センサー(メーカー非公表)で、視野角は91度だ。クアッドピクセル撮影にも対応しているが、オートフォーカス(AF)には対応しない。
ハイエンドモデルではアウトカメラを3基以上搭載することも多いが、arrows Alphaの場合は2基に絞り込むことでコストを抑えつつ、一定水準以上のものを搭載することで品質を高めている。
カメラ撮影では「arrows AI」と呼ばれるAI機能を活用している。AIによる輝度/シャッター速度の自動調整の他、複数枚撮影した写真を使った「開き目生成」(閉じた目の補正)など多彩な撮影機能を実装している。
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