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縦折りスマホ「razr 60」、2025年秋以降に日本発売予定 モトローラ、目黒蓮さん効果で「ブランド認知」に手応え

モトローラ・モビリティ・ジャパンは6月23日の新製品発表会で、縦折りタイプのスマートフォン「razr 60」シリーズを、2025年秋以降に発売する予定だと明らかにした。razr 60シリーズは「moto AI」を搭載した製品。目黒蓮さんの効果で「ブランド認知」に手応えを示した。

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 モトローラ・モビリティ・ジャパンは6月23日の新製品発表会で、縦折りタイプのスマートフォン「razr 60」シリーズを、2025年秋以降に発売する予定だと明らかにした。

モトローラ 折りたたみ 縦折り そろそろフツーに飽きてきた キャッチコピー
「razr 60」シリーズ

「razr 60」シリーズは「moto AI」を搭載 視線でAIを起動できる機能も

 「razr 60」シリーズは、「motorola razr 60 ultra」「motorola razr 60」の2モデルに分かれる。米Motorolaが2025年4月24日(米国東部時間12時)に開催した「Motorola Global Mega Launch 2025」で発表した。

 どちらも「ユーザーの行動を理解し、文脈を把握しながら提案を行う」、AI機能の「moto AI」を搭載している。例えば、表示されている情報に応じて次の行動を提案する「Next Move」や、視線でAIを起動できる「Look and Talk」などの体験が可能になる。Googleの「Gemini」やMicrosoftの「Copilot」、それに「Perplexity」との連携も可能となっており、ユーザーは状況に応じて最適なAIエージェントを選択できるという。

 マーケティング部長の清水幹氏は、「現時点では、日本で2025年の秋以降の発売を予定している」としつつも、「正式に決定次第、改めてお知らせする」と補足。具体的にどのモデルを投入するのかについては公表しなかった。

AIの民主化はスマートフォンベンダーの責務 AI対応製品を強化へ 

 代表取締役社長の北原秀文氏は、「われわれ(モトローラ)はAIの民主化をスマートフォンベンダーの責務として果たしていきたい」とした上で、「スマートフォンでAIを自然と無理なく使っていただく」には、サービスやデバイスの作り込みが重要だと認識を示した。加えて、サービスにとどまらず、「ワイヤレスイヤフォンなどのアクセサリーへも、どんどん投資をしていき商品の拡大に努め、日本でも発売していこうと考えている」と述べた。

 razr 60シリーズの日本発売とともに、AI対応のイヤフォンも同時に発売され、AI体験に変化が見られるかもしれない。AI対応のイヤフォン市場は世界的に成長しており、リアルタイム翻訳や生体認証トラッキング、状況認識型音声認識など、よりインテリジェントでパーソナライズされたオーディオ体験を提供する製品が市場に出てきている。

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代表取締役社長の北原秀文氏。画像は6月23日に新製品発表会で撮影

折りたたみスマホの「そろそろ、“フツー”に飽きてきた?」というキャッチコピーを、edge 60 proシリーズにも継承

 清水氏はモトローラのプロモーションが認知拡大に寄与したことも明らかにした。

 2024年、モトローラは「razr 50」シリーズを日本市場に投入し、大型キャンペーン、いわゆるIMC(統合型マーケティングコミュニケーション)を初展開した。清水氏は、モトローラにとって最も大切なことが、「『モトローラというスマートフォンブランドがある』ということを皆さんに知っていただくことだった」と振り返る。

 その結果、「狙っていた若年層の方々はもちろん、モトローラを知っていた40代、50代の方々の認知もさらに拡大できた」(清水氏)とし、「特に、女性の間での認知拡大ができたことが、大きな収穫だったと考えている。ようやくスタート地点に立ち始めたと考えている」と、手応えを示した。

 モトローラは、男性アイドルグループSnow Manのメンバーである目黒蓮さんをブランドアンバサダーに起用し、テレビCMを放映するなどしてブランドの認知拡大を図ってきた。テレビCM、野外広告デジタル、SNSと、Z世代を含む若年層に向けて、包括的なアプローチを展開してきた結果、“女性の間での認知拡大”につながったのだろう。

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ソフトバンクショップへの集客を狙うキャンペーン。「AIBOU MAKER」で作成したアバターがモトローラのCMに出演できる。画像は2024年、razr 50シリーズのブランド認知拡大に伴い、発表会で示されたスライド

 一方、認知が購入に直結するとはいえないという。清水氏は、「特に20代、30代の方々にとってスマートフォンは、もはや生活の必須アイテムであり、自分自身の一部であると感じているという話も聞く」と前置きした上で、「『なんだか面白そうじゃないか』と感じて初めて手に取っていただき、そこまで到達できれば、機能やスペックを比較していただけるほど、モトローラを選んでいただけるのではないか」と、製品スペックに対する自信の裏返しであると述べた。

 若い世代にも、razr 50シリーズ以外の製品認知を訴求すべく、モトローラは「razrで掲げていた『そろそろ、“フツー”に飽きてきた?』というキャッチコピーを、edge 60 proシリーズにも継承する。edge 60 proシリーズは「折りたたみスマートフォンなど、形状の新しさというよりは、やはり本来のスマートフォンに求められるスペックを重視される方々が多いのではないかという風に考えているため、そちらを意識した展開にするつもりだ」(清水氏)としている。

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マーケティング部長の清水幹氏

 北原氏は、モトローラ製折りたたみスマートフォンのシェアが、「2025年の第1四半期に世界ナンバーワンを獲得」したと明かし、「折りたたみスマートフォンシェアナンバーワンがキーメッセージだ」とアピールした。

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