初期設定はとても簡単(一部を除く)
初期設定についても、Pixel 9シリーズとおおむね同じ手順で行える。Bluetoothがオンの状態で今まで使っていたAndroidスマートフォンを置くと、移行を促す画面が表示されるので、それに従ってセットアップを進めると移行も楽になる。手順は若干異なるものの、iPhoneからの移行も可能だ。
移行元のAndroidスマートフォンがeSIMの転送(移行)に対応している場合、通信事業者(キャリア)側が対応していればその場で転送手続きを行える。元の機種で使っているのが通常のSIMカードでも問題ない(元のSIMカードはeSIMに移行した段階で無効になる)。ただし、キャリアによっては転送可能な時間帯やプラン(契約)に制限があるので、注意したい。や
- →Android eSIM転送機能について(NTTドコモ)
- →eSIM:機種の変更/eSIM再発行/eSIM転送のお手続き(au)
- →【Android】eSIM転送について教えてください。(ソフトバンク)
Androidスマホからデータを移行する場合は、基本的に同じアクセスポイントにつながったWi-Fi(無線LAN)を介して行うことになるが、USBケーブルを使うとより高速に転送可能だ。ただし、本体に付属するUSB Type-CケーブルはUSB 2.0規格(最大480Mbps)となるため、さらに高速な転送を期待するならUSB 5Gbps(USB 3.2 Gen 1)以上の規格のケーブルを別途用意したい。
一方で、移行がやや大変なのが「おサイフケータイ」だ。Google Pay(Google ウォレット)でタッチ決済(EMVコンタクトレス決済)/iD(一部を除く)/QUICPay+を利用できるカード類の移行(追加)は初期設定時に行えるのだが、モバイルSuica/モバイルPASMO/モバイルICOCAの移行は「おサイフケータイアプリ」、一部カード会社のiDの移行は「iDアプリ」を使って初期設定後に移行しなければいけない。iDアプリは購入先を問わず「MVNO/SIMロックフリー端末版」を使う必要があるので注意しよう。
なお、モバイルSuicaとモバイルPASMOについては、「Google ウォレットアプリ」から機種変更手続きを行うことも可能だ。別の記事で手順を紹介している。
Google ウォレットでタッチ決済/iD/QUICPay+に対応しているカードなら、初期設定のプロセスで設定可能だ(表示が英語なのは筆者の趣味なので、システム言語が「日本語」なら日本語表示になるので安心してほしい)
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